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 世界の鳥インフルエンザ ニュース 

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農林水産省 鳥インフルエンザに関する情報(家きん肉輸入一時停止措置等)
番組案内  NHKスペシャル「感染爆発 パンデミックフルー」
2007年
12月31日
鳥インフルで18人目の死者=エジプト
エジプト保健省は31日、北部メヌフィーヤ県の36歳の女性が鳥インフルエンザ(H5N1型)のため死亡したと発表した。病気の鳥と接触して感染したとみられる。30日にも北部マンスーラの病院で25歳の女性が死亡しており、同国の鳥インフルエンザによる死者は2006年3月に初の犠牲者が出て以来18人となった。今冬に入ってからでは3人目。

時事通信
2007年
12月31日
鳥インフルエンザ感染で女性死亡、エジプト
エジプト保健省は30日、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)の感染により女性が死亡したと発表した。鳥インフルエンザによる死者は今週に入ってこれが2例目。

 死亡が確認されたのはFatma Fathi Mohammedさん(25)で、入院先の病院で高熱と息切れを訴えていたという。保健省の報道官は、この女性は鳥インフルエンザに感染した家禽との接触があったとしている。

 エジプトでは2006年2月に最初の死者が出て以来、これで17例目になる

(c)AFP
2007年
12月29日
ミャンマーで新たな鳥インフルエンザ発生
29日のミャンマーの国営紙「ミャンマーの新しい灯(New Light of Myanmar)」によると、同国東部のシャン(Shan)州のニワトリに鳥インフルエンザが発生した。

 同国最大の都市ヤンゴン(Yangon)から580キロ北東のYankham村でニワトリが死亡し、調査の結果H5N1型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたという。死亡したニワトリの数は明らかにされていない。この事態を受け1000羽以上のニワトリが殺処分された。ヒトへの感染は確認されていない。

 世界保健機関(World Health Organisation、 WHO)によれば2003年以降、主に東南アジアでH5N1型の鳥インフルエンザにより213人が死亡している。ヒトからヒトへ感染することは極めてまれだが、ウイルスの変異によってヒト間で感染するようになれば、世界的な大流行を引き起こす可能性もあると専門家は懸念している。

(c)AFP
2007年
12月29日
飼育の鶏に鳥インフルエンザ感染拡大と、ミャンマー北東部
ヤンゴン――ミャンマー(ビルマ)の国営新聞「ミャンマーの新しい灯」は29日、同国北東部のタイ国境近くの村落で飼育の鶏に鳥インフルエンザの感染が広がっていると伝えた。


強毒性のH5N1型ウイルスで12月23日に感染を確認したという。現場はシャン州東部で、鶏は死亡しているが数は不明。同地近くの町では今年11月18日、鳥インフルエンザの感染が広がり、鶏約2千羽が死亡。感染拡大を阻止するため当局は533羽も処分していた。


世界保健機関(WHO)は12月中旬、ミャンマーで初めて、鳥インフルエンザの感染者が発生したと発表している。同国保健省によると、感染者は北東部に居住する7歳少女で、強毒性のH5N1型ウイルスの感染が確認されていた。ただ、回復に向かっているとしていた。


ミャンマーの国営メディアによると、少女は発症後、今年11月27日に入院、12月12日に退院した。感染経路は家禽(かきん)類との接触としている。少女には、インフルエンザの治療薬タミフルが投与されたという。感染者は当初、4人と考えられていたが、検査で少女だけの感染が確認された。


ミャンマーでの鳥インフルエンザ感染は2006年3月に初めて報告されたが、人間の被害者は出ていなかった。

CNN 
2007年
12月28日
WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ−パキスタンにおける状況−更新


WHO(原文)

パキスタンで初めてのH5N1鳥インフルエンザのヒト感染症例が確認された。エジプト・カイロにあるWHOのH5リファレンス研究施設と、連合王国・ロンドンにあるWHOのインフルエンザ試験研究協力センターで行なわれた実験室検査により、罹患した家族の1症例から採取された検体中に鳥インフルエンザウイルス株A(H5N1)の存在を確認した。遺伝子配列決定を含めた更なる実験室的解析が現在進行している。

パキスタン政府の要請に基づき、WHOのチームは、数人のヒトH5N1感染疑い症例に対して現在も行なわれている調査に同国当局と共に参加するために、パキスタンへ赴いた。それによって、以下の結論が下された。

暫定的なリスク評価によれば、持続的あるいは共同体レベルでのヒトーヒト感染の証拠は見つからなかった
罹患した家族の他の人々や関わった医療従事者を含む、同定された濃厚接触者の全員が無症状であり、密接な医学的観察をすでに解除されている
パキスタン保健省はこの事例を調査し制圧するための手段をタイムリーに講じつつあるが、その手段には症例の隔離、接触者の追跡および監視、詳細な疫学調査、利用可能な個人防護具の増加、新規疑い症例が発生した場合に備えた専門の医療機関の設定、その他の感染制御方策などがある。さらに、食品・農業・畜産省などの農業当局と世界食糧機構(FAO)が、この限定的な集団発生を効果的に制圧するために積極的な技術協力を行なっている。

IDSC
2007年
12月28日
WHO、パキスタンでヒト間の鳥インフルエンザの感染を確認
世界保健機関(World Health Organisation、WHO)は27日、鳥インフルエンザのヒトからヒトへの感染をパキスタンで初めて確認した。なお、感染が拡大する危険性はないという。

 分析の結果、患者の1人が、鳥インフルエンザに感染した家禽(かきん)類への接触がなかったにもかかわらず、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)に感染していた。WHOのJohn Rainford報道官は、「これは限定的なヒト間の感染を示唆するものだ」と語った。

 WHOは、家族や病院関係者など、感染者と接触のあったすべての人間に症状は出ておらず、医師による厳重な監視体制も解除されているとして、今回のパキスタンの感染例に関して、予備検査ではヒト間の感染が拡大している証拠はないとの声明を発表した。

 鳥インフルエンザのヒト間の感染は最近の数か月間で、カンボジア、インドネシア、ベトナムで報告されているが、感染者は1人までに限られている。中国でもヒト間の感染が疑われる事例があったが、同国当局はこれを否定している。

(c)AFP
2007年
12月27日
ベトナムで4歳児が鳥インフルエンザで死亡
ベトナム保健省は27日、14日に死亡した北部ソンラ(Son La)省モクチャウ(Moc Chau)の4歳男児が、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)に感染していたことを確認した。

 同省関係者がAFPに語ったところによると、この男児は高熱と肺炎を併発し11日に地元の病院に収容された。その後14日に首都ハノイ(Hanoi)の小児病院に転院したが、2日後に死亡したという。前週末に死因を調査したところ、鳥インフルエンザへの感染が確認された。

 ベトナムでヒトの鳥インフルエンザ感染が確認されたのは4か月ぶりで、今年に入ってからの感染報告は5件目となる。

(c) AFP
2007年
12月27日
論説:鳥インフルエンザ/警戒期入り監視万全に
12月に入って世界各地で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が頻発している。ミャンマーではヒトへの感染が初めて確認されたほか、中国やパキスタンからはヒトからヒトへの感染が疑われる事例が報告されている。H5N1型ウイルスは2003年以降世界で急速に広がり、200人を超す死者が出ている。新型インフルエンザの大流行への警戒が欠かせない。

 H5N1型鳥インフルエンザは現在、世界の60カ国・地域で確認されている。このうちヒトへの感染は13カ国の340人に及び、209人が亡くなった。今月に入ってからはインドネシア、中国、ポーランド、南ロシア、ミャンマー、ドイツ、パキスタンなどで相次いで鳥インフルエンザが発生した。中国やパキスタンでは限定的ではあるが、ヒトからヒトへの感染が疑われる事例が確認されている。十分注意したい。

 人類はインフルエンザの大流行を何度も経験しており、20世紀では3回遭遇した。直近は1968年の「香港かぜ」で、わが国では13万人以上がかかり、1000人近くが亡くなった。世界保健機関(WHO)によれば新型インフルエンザの大流行は20、30年周期であり、現在は68年以降のどの時期より大流行の脅威が深刻になっている、と警告する。

 鳥インフルエンザウイルスは本来、種の壁があるためにヒトには感染しないと考えられてきた。しかし、いくつかの研究によればヒトには既に鳥インフルエンザウイルスに対する受容体があり、ウイルスとの接触が濃厚であれば感染することが分かってきた。新型として問題になるのは、鳥からヒトへの感染を繰り返すうちに、ウイルスがヒトからヒトに移りやすい型に突然変異。大流行につながってしまうことだ。

 WHOによると、今月に入って中国、パキスタンで起きたヒトからヒトへの感染疑い事例は、先に感染したヒトとの密接な接触という限られた環境下での発生だ。2004年から06年にかけてベトナムやタイ、インドネシアで発生した「ヒト―ヒト感染」とほぼ同じで、ウイルスの変異による感染ではないとしている。一安心だが、油断はできない。当該地域への渡航、特に生きた鳥類との接触や市場への出入りは避けたい。

 日本では今年1月、宮崎、岡山両県の4カ所の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した。冬場は渡り鳥が飛来する時期でもあり、警戒が怠れない。農水省もこのため、10月から全国の約8000の養鶏場に対して順次立ち入り調査を行い、飼養衛生管理の実施状況を調べた。21日の発表では93%が適切な管理をとっており、残りの7%については改善指導を行い、改善に取り組んでいることを確認しているという。心配はないと思うが、常に万が一を考え、監視態勢を強化したい。

日本農業新聞
2007年
12月26日
黒海沿岸で鳥50万羽余りを処分−鳥インフルエンザが発生
ロシアの非常事態省は、黒海沿岸で高病原性の鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」が発生したことを受け、鳥50万羽余りを処分したことを26日までに明らかにした。

同省の現地支部ウェブサイトによれば、ロストフ州の4つの村で鳥インフルエンザに感染した鳥が発見されたという。処分された鳥は合計で51万6919羽。

原題:Russia Kills Half a Million Birds After Flu Outbreak in South (抜粋) {NXTW NSN JTNGS607NBB6 <GO>}

ブルームバーグ
2007年
12月26日
京都の鳥インフルエンザで来月10日から焼却
 京都府京丹波町の養鶏場で平成16年2月に発生した鳥インフルエンザウイルス感染で、京都府は26日、殺処分して同町内に埋めたニワトリ約24万羽の焼却作業を来月10日から開始すると発表した。

 計画によると、年明けからニワトリや鶏卵などを掘り起こし、府内の6施設で焼却。来年3月までに作業は終わる見通し。専門家らが毎年実施しているボーリング調査では、ウイルスは死滅していることが確認されているという。

 府では当初、今夏から作業を始める予定だったが、焼却施設周辺の住民や自治体との協議が難航していた。周辺地域の風評被害を防ぐとの理由から、施設名などは公表していない。

産経新聞
2007年
12月26日
鳥インフルエンザ関連のダイワボウ(3107)が東証1部値上がりランク3位に
商い閑散で低位材料株に物色向かう
年末を控えて市場エネルギーが低水準な中、週明けあたりから低位材料株に依存する動きが出てきており、鳥インフルエンザ関連である同社が物色されている。

9時26分現在の株価は、17円高の349円。

毎日新聞
2007年
12月26日
インドネシアで94人目の鳥インフルエンザ死者
インドネシア保健省によると、首都ジャカルタ(Jakarta)で25日早朝、24歳の女性が高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)で死亡した。これにより、同国の鳥インフルエンザによる死者数は計94人と世界最悪の水準を更新した。

 この女性は今月14日、鳥インフルエンザとみられる症状を発症。19日にジャカルタ市内西部の病院へ搬送されたが、その後死亡したという。女性からは2種類の検査で鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認された。

 保健省の広報担当者によると、同省は感染源を調査中で、いまのところ死亡した女性が鳥インフルエンザに感染した家禽(かきん)類と接触したかどうかなどは不明だという。

(c)AFP
2007年
12月26日
鳥インフルエンザ新治療薬 「人体への効果確認」 中国紙報道
 【北京25日傍示文昭】25日付の中国紙・北京晨報によると、中国衛生省と科学技術省は24日、中国疾病予防コントロールセンターと北京科学生物製品有限公司が共同開発した鳥インフルエンザ(H5N1型)の新型治療薬の2期目の人体実験の結果、安全で効果があることが確認されたと発表した。

 この実験結果を受けて国家発展改革委員会は、2000万元(約3億円)を出資して年間2000万本のワクチンを生産できる工場を建設し、鳥インフルエンザの感染拡大に備えてワクチン生産を開始するとしている。

 世界保健機関(WHO)は、鳥インフルエンザに関してインフルエンザ治療薬「タミフル」の早期服用が最も効果的な治療法と発表。タミフルをH5N1型ウイルスの感染者に早期に投与すれば、死亡率を抑えられるとしているが、自傷行為や幻覚などの異常行動や突然死との関連も指摘され、厚生労働省によると日本で今年、タミフル服用後に異常行動を起こした患者は282人に上っている。

 一方、WHOはベトナムやインドネシアで治療に用いられている副腎皮質ステロイドについては「効果がみられない上、長期の服用は深刻な副作用をもたらす恐れすらある」と警告している。

 新型治療薬の2期目の実験は9‐11月、北京市内の病院で18‐60歳の男女402人を対象に実施され、両省は「人体に効き目があり、副作用もなかった」と指摘。2005年12月‐06年6月の1期目の実験(対象120人)に続いて効果が確認されたことから、ワクチン生産を開始するとしている。

西日本新聞朝刊
2007年
12月25日
独東部でニワトリが鳥インフル「H5N1型」感染,10日で3件-DPA
ドイツ東部のブランデンブルク州内の農場で、病原性の高い鳥インフルエンザH5N1型ウイルスが新たに確認された。過去10日間で3件目となる。DPA通信が25日、現地の獣医師マーティン・ロット氏からの情報を基に伝えた。

DPAによると、同州のブルーメンタールの養鶏場とその近隣で同日、予防措置としてニワトリ約46羽が処分された。

原題:Germany's Brandenburg Has Third Bird Flu Case, DPA Reports (抜粋) {NXTW NSN JTM3EW07NBB6 <GO>}

ブルームバーグ
2007年
12月25日
中国の鳥インフルエンザワクチン、安全・有効性を証明
中国が自力で開発した人用鳥インフルエンザワクチン「大流行インフルエンザ全ウイルス不活性化ワクチン」の第2期臨床研究の結果が24日、発表された。初歩的な分析から、ワクチンが人体に安全・有効であることが証明され、接種量と手順も定まった。専門家は「中国がインフルエンザの大流行に対処するための技術をすでに蓄えたことを示すもの。中国は、人への鳥インフルエンザ感染の発生時に、感染防止上の必要を自国の力によって満たす能力を手にした」と指摘する。

臨床試験に用いられた抗原量の異なる3種のワクチンは、いずれも人体に一定の抗体を誘発。うち10マイクログラムと15マイクログラムのワクチンは保護性、抗体陽性率、抗体陽転率の3指標ともに、国際的なワクチン評価基準を満たした。被験者の局部・全身に深刻な不良反応は見られず、安全性の高さも示された。

ワクチンは中国疾病予防抑制センターと北京科興生物制品公司が、科学技術部と衛生部のサポートを受け開発した。

人民網日本語版
2007年
12月25日
ヒト用鳥インフルエンザワクチンの研究開発と臨床試験に成功
ヒト用鳥インフルエンザワクチンの研究グループは24日、北京科興生物制品有限公司と中国疾病予防コントロールセンターが共同で研究開発したヒト用の鳥インフルエンザワクチン「大流行インフルエンザ全ウイルス不活性化ワクチン」の第U期臨床試験がこのほど終了し、初歩的な分析結果でワクチンの人体への安全・有効性が示されたと発表した。

同研究グループの関係責任者によると、第U期臨床試験は、食品薬品監督管理局の監督と指導のもと実施され、ワクチンの安全・有効性のデータを獲得しただけでなく、ワクチンの摂取量と順序が確定され、中国のインフルエンザ大流行への対応に科学的かつ有効的な手段が提供された。また、ヒト用ワクチンの研究開発と臨床試験の成功は、中国がすでにインフルエンザの大流行に対応する技術を蓄え、ワクチン備蓄の条件を備えたことを意味する。

ヒト用鳥インフルエンザワクチンの研究開発は、第10次5カ年計画(2001−2005年)科学技術難関突破プロジェクトの1つで、2005年11月22日に臨床研究段階に入った。

第U期臨床試験は、今年4月20日に国家食品薬品監督管理局が発表した薬物臨床試験許可を獲得し、9月−11月に正式に臨床試験を実施した。(編集SM/K)

日中経済通信
2007年
12月24日
鳥インフルエンザ 早期通報で拡大防止
防疫作業を進める家畜防疫員ら。年が明けても、予防啓発は緩められない(2月7日、高梁市で) 「また、ゆっくり眠れない日々が来る……」。養鶏関係者が緊張感を高め、表情を引き締める。今年1月、高梁市川上町で高病原性鳥インフルエンザが発生。最近では韓国で確認され、中国では感染した人が死亡したとの報道が流れた。また、“感染シーズン”がやってきた。感染後、変異して新型インフルエンザになる可能性があり、国家の安全保障にもかかわる問題。その<第一関門>として、鳥インフルエンザの予防と早期解決の重要性が、ますます高まっている。

 騒動は1月27日朝、始まった。1万2000羽を飼う養鶏業の男性が、県高梁家畜保健所に「死亡鶏が多い」と通報した。死んでいたのは13羽。大量とは言えない数だったが、鶏舎の片隅で固まって死んでいるのが気になり、急いで知らせた。

 男性の嫌な予感は的中し、検査結果はH5N1型の強毒性。しかし、すべての鶏の殺処分が始まった同30日までに、死んだのは63羽だけだった。他府県のような数百羽単位の被害は最後までなく、金山聖(あきら)・県畜産課長(当時)は「よそでの発生のように、すごい勢いで死んでいくということがない。不思議だ」と話した。

 家畜伝染病予防法に基づき、卵の移動も制限されたが、その禁止措置を始めたわずか3日後に解除。鶏の処分、鶏舎の殺菌といった防疫作業が終わると、5〜10キロ圏内では鶏の移動が許されるようになるなど、復旧への足取りは順調だった。3月1日、すべての制限が解除された。

 素早い通報が、感染の拡大防止につながった典型。石井知事は「考え得る最も早いペース。早期通報があったおかげ」と、この業者に感謝した。

 これを受け、県は高病原性鳥インフルエンザの発生時に備え、養鶏農家を支援する「緊急対策補助金」の交付要綱を定めた。県の家畜防疫員が「早期通報」と判断すれば、殺処分された鶏に対して、国の補償に県が上乗せすることにした。

 石井知事は「これで早期通報を促したい」とコメント。さらに県と市町村は、発生時に情報を共有し、殺処分などの措置に共同で取り組む協定も結んだ。

 一方、県は今回の消毒作業で、防疫員の健康診断や、防護服の着脱場所を確保することに手間取ったことを反省。防疫マニュアルを改訂した。それに基づき、二つの農場で計10万羽が死んだとの想定で、机上も含めて演習を36回も行った。並行して、県内209すべての養鶏場に、立ち入り検査をして防鳥ネットや消毒槽などの設備が整っているかを確認。1000羽以上飼育している117農場では、ウイルス検査も行い、すべて陰性だった。

 それでも、安心できないという。感染経路は「大陸から渡ってきた野鳥が原因」との説が強い。しかし、石井知事が国にその究明を求めたが、わからずじまいだった。県畜産課の柴田範彦課長は「鶏舎に野鳥が入るのは防げるが、野鳥から(高病原性鳥インフルエンザに)感染したネズミなど小動物が入るのを防ぐ手だては、無いに等しい」と話す。

 結局、養鶏業者に早期通報をしてもらい、発生を確認すれば、素早く消毒するしかない。今年3件発生した宮崎県も、2004年に国内で79年ぶりに発生した山口県でも、発生は共に1月。柴田課長は「低温と乾燥がウイルスの繁殖を招くのかも」と推測する。今冬は雨が少ないため、年明けから、徹底した警戒が必要になりそうだ。

(竹上史朗)

メモ

 2007年には、高梁市のほか、宮崎県の清武町、日向市、新富町でも高病原性鳥インフルエンザが発生。岡山県は鶏の気管の粘膜を採取し、遺伝子レベルで鳥インフルエンザの罹患歴を調べる「PCR検査」などを行った。中国四国農政局も「高梁市の鶏肉は扱っておりません」といった不適切な表示をしていないか、小売店で調べた。

 防疫活動が一段落した2月15日、県は出荷が遅れた卵の価値減少補償費、消毒作業費など1億円の補正予算を専決処分。県が独自支援する補助金350万円を含む補正予算案も2月県議会で可決され、支給した。国、県とも「鶏卵、鶏肉を食べて鳥インフルエンザに感染した例は、世界的に報告されていない」と呼びかけ、風評被害による卵や鶏肉の価格下落はなかったという。

読売新聞
2007年
12月23日
ポーランドで鳥インフルエンザ新たに確認
【12月23日 AFP】ポーランドの農業省は22日、致死性の高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)の発症が確認されていた同国北部で、さらに新たにウイルスが確認されたと発表した。
 
 新たにウイルスが発見されたのはポーランド北部の村Sadlowo Parceleにある6か所の農場。近隣のジュロミン(Zuromin)でウイルスが確認されていた後、保健安全区域に指定された区域内に同村は位置する。発表によると、同村では4軒の農場のニワトリ計約20万羽を処分するという。

 ポーランド国内では12月初旬、ジュロミン周辺の七面鳥農家2か所と卵を生産する養鶏場1か所で、鳥インフルエンザが発生したと報じられた。また同国北東部にある大規模養鶏場2か所でもH5N1ウイルスが確認されていた。

 欧州委員会(European Commission)では3日、汚染地域からのすべての家禽類の輸出を停止した。リトアニア、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの各国は、ポーランドからの生きた家禽類の輸入を禁止した。

 アジアで初めて鳥インフルエンザが確認された2003年以降、世界での死者は計209人に達している。ヒトからヒトへ感染することは極めてまれだが、ウイルスの変異によってヒト間で感染するようになれば、世界的な大流行を引き起こす可能性もあると専門家は懸念している。

(c)AFP 発信地:ワルシャワ/ポーランド
2007年
12月23日
ポーランドで新たに「H5N1型」鳥インフルエンザ感染
[ワルシャワ 22日 ロイター] ポーランド北部の養鶏場で発見されたニワトリの死骸(しがい)から、高病原性の「H5N1型」鳥インフルエンザウイルスが新たに検出されたことが明らかになった。ポーランド通信(PAP)が22日に伝えた。この養鶏場がある地域では今月に入り、同ウイルスの感染が報告されていた。

 PAPによると、同国当局は声明で「ジュロミン地方の養鶏場で見つかった(死んだ)ニワトリから、国立獣医学研究所がH5N1型ウイルスの存在を確認した」としている。

 現地では養鶏所4カ所で合計18万6000羽のニワトリが飼育されており、現在はそれらニワトリの処分に向けた準備が進められているという。

朝日新聞
2007年
12月22日
08年度予算:財務省原案 住吉浸食対策に予算 鳥インフル関連も /宮崎
地方交付税が3年ぶりに増額され、財政力の弱い自治体に重点配分される特別枠(4000億円)も設けられた08年度一般会計予算の財務省原案。東国原英夫知事は21日、「地方に軸足を置いてくれて、一定の評価をしている」と述べた。

 県関連で予算化された宮崎市の住吉海岸の浸食対策。砂を運び入れたうえで突堤を作る案が有力。今後20年間で総事業費294億円となる見込み。

 鳥インフルエンザでは、今年初めの新富町と日向市での発生時、焼却炉が近くになく、鶏を焼却処分できず、土地確保や事後管理に手間がかかる埋め立て処分にした。へき地で大量死しても焼却処分できるよう、持ち運び可能な炉を開発・配備するために約7600万円を盛り込んだ。

 医師不足対策や子育て支援関連予算も増額しており、知事は「(県の)重点施策にも盛り込んでいる分野で、ありがたい」と述べた。【種市房子】

毎日新聞
2007年
12月22日
WHO 大規模な鳥インフル予防接種は時期尚早 予防接種の危険性にも配慮を
【12月22日 AFP】世界保健機関(World Health Organization)のデビッド・ヘイマン(David Heymann)事務局長補(感染症担当)は21日、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)予防のための大規模な予防接種は、この型のインフルエンザが世界的に流行すると証明されていないため、現時点では必要がないとの見解を発表した。

 ヘイマン事務局長補は記者会見で、「現時点ではH5N1の大規模な予防接種キャンペーンを開始すべきだという証拠はない」と述べ、大規模な予防接種は時期尚早との考えを示した。

 2003年以降、H5N1型ウイルスには340人が感染し、209人が死亡しているが、インフルエンザの大規模な流行を引き起こす恐れがあるウイルスにはH5N1型のほかにもH5型、H7型、H9型などがあり、その脅威はH5N1型に匹敵するという。

 事務局長補によると、多くの国が最初の予防措置の一環として大規模な予防接種を検討しているが、1976年に米国で多くの副作用を引き起こした豚インフルエンザの予防接種の例もあり、注意が必要だという。

「各国は、(予防接種の)大流行を防ぐ効果と副作用の危険性をよく見極める必要がある」(事務局長補)

 致死性のH5N1型ウイルスは、ヒトからヒトへはめったに感染しないが、専門家は、ウイルスが変異して感染力を増し、感染範囲を拡大して、世界的流行を引き起こすことを懸念している。

(c)AFP 発信地:ジュネーブ/スイス
2007年
12月21日
人同士で感染の疑い=パキスタンの鳥インフル−WHO
【ジュネーブ21日時事】世界保健機関(WHO)当局者は21日の記者会見で、パキスタンで発生が確認された鳥インフルエンザに関して、人同士の感染があった疑いがあるとの見解を示した。
 ただ、先に感染した人との密接な接触という限定的な環境下で感染したとみており、鳥インフルエンザのウイルスが突然変異し、大流行につながるような兆候はないとしている。
 同当局者によれば、人同士で鳥インフルエンザが感染したと疑われる事例はこれまで、タイやインドネシアでも見られたという。

時事通信
2007年
12月21日
新型インフルエンザに備え
 新型インフルエンザの発生を想定した下関市と門司検疫所支所(北九州市)主催の合同訓練が20日、下関市の細江ふ頭に接岸した貨客フェリー「UTOPIA2」船内で行われた。

 国内にウイルスを持ち込まないために、水際での対策に重点をおいた訓練で、病院関係者や市消防局員ら約60人が参加した。

 新型インフルエンザ流行国から帰国する船内で、男性が発病したとの想定。医師から診察を受けた重症患者は、医務室からウイルスが外部に漏れない「車いす型アイソレーター」に移され、同市の中央病院に救急車で搬送するまでを確かめた。

 同支所の出水美成支所長は「海外では、人から人への感染が報告されている。もっと手順や流れが速やかにいくようにしたい」と話していた。

読売新聞
2007年
12月20日
検査した検体すべてで異常みつからず 野鳥の鳥インフルエンザウイルス保有状況調査・07年11月分
 近畿地方以西の22府県と長崎県対馬市上県町で環境省が2007年11月に実施した渡り鳥などの鳥インフルエンザウイルス保有状況調査で、採取した全検体にウイルスが確認されなかったことが、07年12月20日付けでの環境省の発表で明らかになった。
 今回のウイルス保有状況調査は、22府県(注1)合計25市町村で、野鳥の糞便計1,426検体と長崎県対馬市上県町の血液等100検体を採取して実施したもの。【環境省】

(注1)調査を行った府県は、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島県。

EICネット
2007年
12月19日
訓練に100人−−京都・中京 /京都
新型インフルエンザが発生したと想定した訓練が18日、中京区の市立病院であった。同病院の医療従事者や隣接する市立看護短期大生など約100人が参加。新型の感染者を“入り口”で見分けて感染の広がりを防ぐ「発熱外来」を府内で初めて取り入れた他、搬送や病院での受け入れの流れを確認した。

 新型は、鳥インフルエンザが人に感染し、人から人に広まるようになった毒性の強いH5N1型ウイルスを想定。感染を疑う患者30人が市立病院に詰めかけた設定で行われた。

 患者は、発熱外来で問診を受けて選別され、陽性反応があると擬陽性患者感染症病棟に移動。自力で発熱外来に行けない患者を、感染を防ぐカプセル型アイソレータで運ぶ訓練も行われた。

 府、市の新型インフルエンザ専門会議のメンバーで、同病院の清水恒広・感染症科部長(52)は「乗り物は感染を広めるため、歩いて行ける範囲に設備が必要だが、新型対応の病院は市内で市立病院だけ。新型に対応できる設備を広めたい」と語った。【珍田礼一郎】

毎日新聞 
2007年
12月19日
東京都新型インフルエンザ専門家会議の開催
〜平成19年度第1回〜
平成19年12月19日
福祉保健局

 今後の東京都の新型インフルエンザ対策の更なる推進を図るため、東京都新型インフルエンザ専門家会議を開催します。

1 日時
 平成19年12月26日(水曜日) 午後6時30分から午後8時30分まで

2 場所
 都庁第一本庁舎25階 115会議室

3 委員
 「東京都新型インフルエンザ専門家会議 委員名簿」(別紙のとおり)

4 議題
 医療体制の整備等について
 ※本会議については、非公開とさせていただきます。

問い合わせ先
福祉保健局健康安全室感染症対策課
 電話 03−5320−4481

東京都新型インフルエンザ専門家会議 委員名簿
(50音順・敬称略)
氏名 所属・役職名
赤穂 保 東京都多摩立川保健所長(都保健所長会代表)
石館 敬三 財団法人東京都結核予防会理事長
伊藤 博人 東京消防庁救急部救急医務課長
大西 健児 都立墨東病院感染症科部長
谷口 清州 国立感染症研究所感染症情報センター第一室長
角田 隆文 財団法人東京都保健医療公社荏原病院感染症科部長
中西 好子 練馬区健康部長(特別区衛生主管部長会代表)
道永 麻里 社団法人東京都医師会理事
谷古宇 秀 東京都薬剤師会常務理事
矢野 一好 東京都健康安全研究センター微生物部長

東京都庁
2007年
12月19日
備えろ新型インフルエンザ 県宇和島保健所
防護服を着て患者を専用の担架で運ぶ宇和島保健所の職員 県宇和島保健所で18日、新型インフルエンザの発生に備えた訓練が行われた。ベトナムでニワトリを触った20歳代の女性に、帰国直後から発熱やせきの症状が起きた――との想定で、診療所から通報を受けた同保健所の職員5人が全身を包むビニール製の防護服を着て予診室に出動。患者から症状や市内で接触した人などを聴き取った後、空気感染を防ぐ特殊な担架「アイソレーター」に患者を乗せて、約3キロ離れた市立宇和島病院に運ぶまでの手順を慎重に確かめた。

 冨田直明・同保健所長は「関係機関との連携を確認しておくことが、万一、新型インフルエンザが発生した際の迅速な対応につながる」としていた。

 新型インフルエンザは、鳥インフルエンザが人から人への感染力を持ったウイルスに変異して発生する危険性が指摘されている。

読売新聞
 
2007年
12月19日
新型インフルエンザ合同訓練
新型インフルエンザの発生に備え、広島検疫所は18日、海外から到着した貨物船に感染の疑いのある乗客がいるとの想定で、県や市、医療機関と連携して、検疫や搬送の手順を確認する初の合同訓練を広島市南区の広島港などで実施した。防護服やゴーグル、マスクを着用した検疫官4人が患者の病状を確認後、患者を感染症指定病院になっている市立舟入病院(中区)へ搬送し、病室に収容するなどの流れを確認した。

中國新聞
2007年
12月18日
新型インフルエンザ:対策改訂 県内214病院に「発熱外来」 /大分
 県新型インフルエンザ対策行動計画の改訂版が完成した。大流行時、県内214病院に「発熱外来」を担ってもらうのが最大の特徴。病院が足りない場合などは、市町村立の保健施設を臨時に医療機関登録して対応するという。担当の健康対策課は県医師会を通じて近く各病院に依頼する方針で、「医療スタッフにはワクチンを打って、感染防止に万全を期す。協力してほしい」としている。
 04年2月、日本で二番目の鳥インフルエンザ発生県となった大分。行動計画は05年12月に作ったが、対応医療機関を「全医療機関」としていたり、市町村の役割を定めていなかったりと、不備が目立ったため改定した。
 従来はゆっくりしたペースで感染が広がるとの見立てだったが、改訂計画は、海外での初発から2週間で大流行が起こることを想定。県内での発生時に設けることにしていた県対策本部(本部長=知事)を、海外での発生と同時に発足させ、市町村にも治療薬タミフルの備蓄、埋火葬の円滑化、高齢者支援などを担わせる。県の各部局にも独自の対応計画を策定するよう求め、人が多数集まる施設を閉鎖する手順を定めさせる。【梅山崇】

毎日新聞
2007年
12月18日
新型インフル、感染防げ
京都市 患者選別、発熱外来訓練
新型インフルエンザ発生を想定し、カプセル型の装置による患者搬送が行われた京都市の訓練(京都市下京区・市立病院)
 鳥インフルエンザウイルスが変異してヒトに感染する新型インフルエンザ(H5N1)発生に備え、京都市は18日、下京区の市立病院で、感染が疑われる患者をトリアージ(選別)する「発熱外来」窓口を設置する実地訓練を初めて行った。医師や保健所職員ら約90人が参加し、検査、搬送、収容など緊急時の手順を確認した。

 訓練は、新型インフルエンザが流行するアジアの国から帰国した男性が近隣府県で発症し、市内の保健所に相談が殺到する事態を想定。保健所を通じて診断を求めてきた患者を選別して隔離することに取り組んだ。

 屋外に設置した発熱外来で、防護服姿の医師らが、窓口に来た患者役の看護学生ら約30人に、感染者と接触した可能性や、体温38度以上かどうか、せき、たんなど急性呼吸器症状があるかなどを問診。感染が疑われる患者は検体を採取し、ウイルス拡散を防ぐカプセル型や車いす型の装置で患者を感染症病棟の陰圧病室まで搬送する一連の流れを訓練した。

 清水恒広・同病院感染症科部長は「新型ウイルスは交通手段の広がりで世界的感染の恐れもある。訓練の結果を検証し、搬送や防御の態勢を確立したい」と話した。

京都新聞
2007年
12月18日
鳥インフル岡山県と市町村防疫協定 全国初、情報提供など盛り込む
鳥インフルエンザの防疫協定にサインする(左から)井手・真庭市長、石井知事、重森・吉備中央町長(県庁で) 高病原性鳥インフルエンザが発生した際、感染拡大を防止するため、県は発生時に県から市町村に情報を提供、殺処分などの措置を共同で取り組むことなどを盛り込んだ協定を17日、全市町村と締結した。鳥インフルエンザの防疫で、都道府県と市町村が協定を結ぶのは全国で初めて。

 県庁であった締結式には、井手紘一郎・真庭市長、重森計己・吉備中央町長がそれぞれ市、町村を代表して出席。石井知事と協定書を交わした。

 協定では▽発生農場での殺処分や関連農場の疫学調査について、県の要請に基づき市町村が協力する▽県は事案を確認した後、情報を迅速に提供、技術的指導を行う▽県は市町村の職員や関係者に対し研修会を開く――などを定めている。

 石井知事は「大規模農家で連続発生した場合を想定すると、市町村との連携が重要になる。広域的な対応について、市町村から同意をいただき、心強い」と話し、井手市長は「県の指導を受けながら、養鶏家や市民への啓発に努力し、他市町村で発生した際にも役に立ちたい」と述べた。

 県内では今年1月、高梁市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したが、養鶏場から早期通報があり、短期終息につながった。県畜産課は「流行を防ぐには早期の通報と円滑な処理が求められており、県と市町村が一体となって取り組む必要がある」として、夏ごろから市町村と協議を進めていた。

読売新聞
2007年
12月17日
鳥インフルエンザ、パキスタンで疑い例 現地調査へ
ヒトに鳥インフルエンザを感染させるニワトリイスラマバード──世界保健機関(WHO)は、パキスタンで病原性の高いH5N1型鳥インフルエンザウイルスの感染疑い例が初めて確認されたことを受け、原因究明のため現地に調査団を派遣した。ヒトからヒトへの感染があったか確認する。WHO報道官が16日明らかにした。


疑い例は首都イスラマバードの北方30マイルのアボタバードに住む4人兄弟といとこ2人。兄弟のうち2人は死亡した。同じ地域でニワトリを食肉処理していた男性と、その姪も感染した疑いが持たれている。さらに、15マイル離れた町で同じく食肉処理に携わっていた人物も、検査で陽性反応を示した。


パキスタン保健省は15日発表した声明で、先月の検査で6人から陽性反応が出たと述べている。しかしWHOは陽性反応を示した人数を8人としており、情報に矛盾がある。WHO報道官は、検査方法の違いが原因と見ている。


死亡した兄弟の1人の検体は採取されていない。また、陽性反応を示した人々の多くは軽度の症状しか示していないため、病院に収容されなかった。


4人兄弟は、以前ニワトリの鳥インフルエンザ感染が判明した地域の農場で働いていたとみられている。しかし兄弟の1人は、農場で働いていたのは1人のみだったと語っていることから、WHOはヒト間の鳥インフルエンザ感染があった可能性を排除していない。

CNN
2007年
12月17日
中国で、スズメからH5N1型を検出
【12月17日 AFP】中国の科学者らは、スズメから高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスを検出したことを明らかにした。2004年に河南(Henan)省で鳥インフルエンザの発生が確認されて以来、中国本土で渡り鳥以外のトリから同ウイルスが検出されるのは初めて。同国では、スズメは家内に幸運をもたらすと信じられている。

(c)AFP
2007年
12月16日
WHOが鳥インフルエンザでパキスタンとミャンマー当局の対応を評価
【12月16日 AFP】パキスタンとミャンマーで高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)の感染が確認されたことに関連して、世界保健機関(World Health Organisation、WHO)は16日、各国の迅速な情報公開を高く評価した。

 WHOアジア太平洋地域担当の報道官は、迅速な告知がウイルスの感染拡大を防いだとし、「各国は隠しておけば事態を悪化させるということを学んだ」と語った。パキスタンでは初の死者が、ミャンマーでは初の感染者が発生した。

 今月、中国は27人目の死者が出たと発表した。最悪の被害を受けているインドネシアでは死者数は93人に上る。中国は以前、情報を隠していたとして非難を受けた。

 家禽(かきん)への感染はドイツやロシアでも確認されている。2003年に再発生して以来、全世界で200人以上が鳥インフルエンザで亡くなっている。

 同報道官は北半球への冬の到来と共に鳥インフルエンザウイルス拡大の恐れがあると警告している。

 H5N1型ウイルスは人間同士の感染率は低いが、専門家はウイルスが変異し感染力が増して世界的な流行となることを懸念している。

 東南アジアでは鶏肉が主食となっており、同報道官はウイルスの感染経路として渡り鳥だけでなく家禽の不法取引を指摘している。

 アジア地域はウイルスの被害が大きく、ほかにカンボジアやラオス、タイ、ベトナムでも人への感染例が確認されている。

(c)AFP/Guy Newey
2007年
12月16日
【ドイツ】独北東部で鳥流感発生、強毒性のH5N1型
独北東部のブランデンブルク州で今年初めて鳥インフルエンザの感染が確認された。州農業省が15日、明らかにした。

11羽の鶏を飼育していたオーバーハーフェル(Oberhavel)郡の一般家庭で、突然5羽が死亡。州の研究機関の検査で14日に致死性の高いH5N1型ウイルスが検出された後、この日になってバルト海のリームス(Riems)島にある連邦動物ウイルス病研究所でも同様の結果が出たという。なお残りの6羽は飼い主の手で既に処分されている。

感染経路などは分かっていない。当局は現場から3キロ以内を「保護地域」、10キロ以内を「監視地域」に指定。16日までに周辺で飼育されている家禽(かきん)を対象に20件の検査を実施したが、他に感染は見つかっていない。

ドイツでは6月以降、バイエルン州など数州で鳥インフルエンザが発生していた。

NNA
2007年
12月16日
パキスタンで国内初の鳥インフルエンザによる死者
パキスタン保健省は15日、同国初の鳥インフルエンザによる死者が出たことを確認した。

 死亡したのはアフガニスタンとの国境に近い北西辺境州(North West Frontier Province)の家禽(かきん)農場で働いていた男性。この農場では、家禽が高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染していたことが確認されているが、保健省によると、この男性は10月下旬、感染した家禽の処分に携わったという。

 パキスタンでは死亡した男性を含む6人がH5N1ウイルスに感染したことが確認されているが、いずれも同州在住で、うち5人は回復しているという。

 同州の州都ペシャワル(Peshawar)の病院関係者によると、男性は11月下旬に死亡した。また、この男性の兄弟3人も入院し、うち1人が数日後に死亡したが、ウイルス検査は行われなかったため死因は不明だという。検査が行われなかった理由については明らかにされていない。

 H5N1ウイルスは通常、鳥類からヒトに感染するが、ヒトからヒトに感染するように変異し、大流行につながる恐れが強く懸念されている。

(c)AFP
2007年
12月15日
ミャンマー軍政、初の感染者を発表、鳥インフルエンザ
ミャンマー(ビルマ)・ヤンゴン――世界保健機関(WHO)は14日、ミャンマーで初めて、鳥インフルエンザの感染者が発生したと発表した。同国保健省によると、感染者は北東部に居住する7歳少女で、強毒性のH5N1型ウイルスの感染が確認された。ただ、回復に向かっているという。AP通信が報じた。

ミャンマーの国営メディアによると、少女は発症後、今年11月27日に入院、12月12日に退院した。感染経路は家禽(かきん)類との接触としている。少女には、インフルエンザの治療薬タミフルが投与されたという。

インド・ニューデリーに駐在するWHO事務所責任者は、今回の感染者発見の連絡でミャンマー軍事政権が速やかな行動を見せたと称賛。感染が疑われる家禽(かきん)類がいた周辺地域で民家を監視するなど素早い対応を示したとしている。

感染者は当初、4人と考えられていたが、検査で少女だけの感染が確認された。ミャンマーでの鳥インフルエンザ感染は2006年3月に初めて報告されたが、人間の被害者は出ていなかった。

鳥インフルエンザ感染は2003年以降、アジアを中心に一気に拡大した。対応策の徹底で感染には一応歯止めが掛かっている状態だが、インドネシアだけでは逆に増加傾向を示し、世界保健機関(WHO)などが迅速な対策の実施を求めている。インドネシア保健省は14日、世界最多となる93人目の犠牲者を発表していた。

インドネシア政府はジャカルタでの家禽類飼育などの規制を一応打ち出しているが、施策が徹底していないとの批判も出ている。

CNN
2007年
12月15日
ミャンマーで初の鳥インフルエンザ感染者
ミャンマーで高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)の感染者が初めて見つかった。同国の畜産・漁業省当局者が15日に発表した。感染したのは東部シャン(Shan)州の7歳の女児で、同国で初めての人間への感染例だという。女児は入院していたがすでに回復し、数日前に退院したという。

(c)AFP
2007年
12月15日
鳥インフルエンザでまた死者、93人目 インドネシア
ジャカルタ――インドネシア保健省は14日、47歳男性が鳥インフルエンザに感染、首都ジャカルタの病院で13日夜に死亡したと発表した。これでインドネシアでの鳥インフルエンザ感染の犠牲者は、世界最多の93人となった。

感染経路を調べている。インドネシアでの強毒性のH5N1型ウイルスの犠牲者は、感染した家禽類との接触が多く確認されている。

死亡した男性は12月2日に高熱、咳(せき)などの症状を訴え入院していた。ジャカルタ西方にあるタンゲラン市の居住者。

鳥インフルエンザ感染は2003年以降、アジア中心に一気に拡大した。他国では対応策の徹底で感染に一応歯止めが掛かっている状態だが、インドネシアでは逆に増加傾向にあり、世界保健機関(WHO)などが迅速な対策の実施を求めている。

インドネシア政府はジャカルタでの家禽類飼育などの規制を一応打ち出しているが、施策が徹底していないとの批判も出ている。

CNN
2007年
12月15日
インドネシアで新たに鳥インフルエンザ死者、国内93人目
インドネシア保健省は14日、高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)に感染した47歳の男性が13日夜、入院先の首都ジャカルタ(Jakarta)の病院で死亡したと発表した。同国での鳥インフルエンザによる死者は93人となった。

 死亡した男性はジャカルタ近郊のタンゲラン(Tangerang)の出身で、発症から3日たった5日に同市の病院に入院し、10日にジャカルタ市内の病院に移送された。入院当初は容態は安定していると報告されていたが、担当医師によると死亡当日は「日中から不安定な容態だった」という。

 男性は自宅でアヒルを飼っていたというが、感染経路は明らかになっていない。タンゲランでは10月以降、4人が鳥インフルエンザで死亡している。

 鳥インフルエンザをめぐっては、世界銀行(World Bank)が前週、インドのニューデリー(New Delhi)で開かれた鳥インフルエンザ関連の会議で、対策費用として各国から4億ドル(約450億円)の寄付が集まったと発表した。しかし世銀の試算では今後2、3年で12億ドル(約1300億円)が必要とされている。

(c)AFP/Presi Mandari
2007年
12月15日
鳥インフルエンザ経営再建保険 第4期の募集始まる
日本鶏卵生産者協会(梅原宏保会長)は、平成17年に、鳥インフルエンザ事故による経営再建を支援するため、会員向け「鳥インフルエンザ経営再建保険」を立ち上げたが、このほど第4期(平成20年2月1日から平成21年1月31日)の加入募集を始めた。
 鳥インフルエンザ経営再建保険は、鳥インフルエンザが発生した農場が、国などの殺処分命令が出たときに受け取る殺処分手当金と、(社)日本養鶏協会が実施する家畜防疫互助基金事業からの互助金の支払いだけでは不充分なことから、経営再建を補完する制度として、日本鶏卵生産者協会の会員を対象に平成17年2月に発足した。
 これまで17年の茨城県、19年の宮崎県と岡山県の鳥インフルエンザの発生に伴い、被害を受けた保険加入者が補償対象となった。
 梅原会長は、韓国で弱毒タイプの取り鳥インフルエンザウイルスが発見されたこともあり、会員は当然ながら、未加入の生産者も、この機会に日本鶏卵生産者協会の会員となって、鳥インフルエンザ経営再建保険に加入することを呼びかけている。
 事務局では、詳細は別途会員宛に申込書類を送付することにしているが、保険の概要は次の通り。
 ◎保険の募集内容
 【加入資格】日本鶏卵生産者協会の会員
 【加入申し込み期限】平成20年1月11日
 【保険料振込期限】平成20年1月18日
 【基本契約の保険料】採卵鶏(1羽)2円40銭、育成鶏(1羽)1円20銭
 【任意契約の保険料】採卵鶏(1羽)1円20銭、育成鶏(1羽)60銭
 【補償額】補償総額上限 5億円
 ●基本契約・個別補償上限 採卵鶏(1羽)430円、育成鶏(1羽)180円
 ●任意特約・個別補償上限 採卵鶏(1羽)36円、育成鶏(1羽)12円
 【問い合わせ先】日本鶏卵生産者協会 東京都中央区新川2−6−16 〒104―0033
 電03・3297・5508 、F03・3297・5519

鶏鳴新聞
2007年
12月13日
トキのつがい2組、初めての分散飼育 多摩動物公園
新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターで飼育されている特別天然記念物トキのつがい2組が13日夜、東京都日野市の多摩動物公園に移され、分散飼育が始まった。鳥インフルエンザなどによる大量感染を防ぐための緊急措置で、トキを佐渡島の外に移すのは、1981年に一斉捕獲して全鳥を飼育下に置いてから初めて。これで国内のトキは、先月中国から贈られた2羽を含め佐渡に91羽、東京に4羽となる。
 2組のトキは13日午後8時20分ごろ、同公園に到着。成島悦雄・教育普及課長によると、着いた直後は暴れていたが、14日朝は少し落ち着いた様子だったという。人が近づくと警戒するものの、衰弱もなく状態は良好。池に好物のドジョウが入れてあり、飼育員らは「早く食べるといいのだけれど」と見守っている。
 多摩動物公園はクロトキやシロトキなどトキ科9種類を飼育しており、トキの人工飼料の開発にも携わってきた実績から選ばれた。トキは隔離されたケージで飼育され、公開はしない。

朝日新聞
2007年
12月13日
【ロシア】鳥流感の感染確認、地域の50万羽処分へ
ロシア南部で鳥インフルエンザの感染が確認された。致死性の強いH5N1型ウイルスかどうか検査が行われている。

11月末からロストフ州の複数の畜産農家で合わせて3万5,000羽を超える鳥が死亡した。当局は拡大防止に向け、周辺地域の業者の50万羽を処分する方針。また家庭で飼育する2万羽以上に対してワクチンを接種する。

同国では今年に入り、鳥インフルエンザの感染が3件確認されていた。ロストフ州に隣接するクラスノダール(Krasnodar)州では1月にH5N1型ウイルスが検出されている。

NNA
2007年
12月13日
鳥インフル対策 佐渡のトキ引っ越し
 「佐渡トキ保護センター」(新潟県佐渡市)が飼育しているトキのつがい2組4羽が13日、多摩動物公園(東京都日野市)へ移送された。鳥インフルエンザなどの感染症拡大を防ぐための環境省の緊急措置。

 4羽は箱に入れられ、専用の運搬車でセンターを出発。海をフェリーで渡り、13日夜、多摩動物公園へ到着した。一般には公開しないという。

 センターでは計91羽を飼育しているが、佐渡島だけで飼育していると感染症で全滅する恐れがあるとして、専門家の会合で多摩動物公園での分散飼育が決まった。

 1981年に最後の野生のトキを捕獲しセンターで飼育を始めて以来、佐渡以外でトキが飼育されるのは初めて。

 中国から11月に寄贈された2羽のトキも同日午前、センターの野生復帰ステーションでの検疫を終えた。

スポーツニッポン
2007年
12月13日
新型インフルエンザ 未知の脅威、食料備蓄は必須
インフルエンザの本格的な流行シーズンとなったが、それとともに新型インフルエンザの発生・流行が心配されている。新型は世界同時に起こる大災害。いったん流行すれば、年齢に関係なく多数の死亡者が出ると予測されているだけに、万が一に備えた準備を家庭でもしておく必要がある。(平沢裕子)

 いま最も心配されているのが、致死率が高く全身感染をもたらす「高病原性H5N1強毒性鳥インフルエンザ」が、人に感染する新型インフルエンザとなること。もともと鳥のウイルスのため、免疫をもつ人はほとんどおらず、このウイルスにさらされるとほぼ100%感染する。しかも免疫がない分、重症化しやすい。最悪の場合、日本で210万人、全世界で1億4200万人の死亡者が出るとの推計もある。

 それでも新型をこれまでのインフルエンザの延長線上にあるものとして、「自分は若いから大丈夫」と考えている人も多い。しかし、国立感染症研究所の研究員、岡田晴恵さんは「新型と通常のインフルエンザはまったく別物と考えてほしい」とくぎをさす。

 通常のインフルエンザは健康な大人が死ぬことはほとんどないが、新型は若者や働き盛りの中高年層にもたくさんの死亡者がでる可能性が高いためだ。岡田さんは新型インフルエンザの脅威を小説風に描いた『H5N1』などを出版し、警告を発している。

               × × ×

 米国では2003年からホワイトハウス主導で対策がとられており、国家安全保障会議で核戦争対策と同じレベルでの対応が進んでいる。日本でも今年3月、新型発生に備えたガイドラインを策定、厚生労働省のホームページで公開しているが、見たことのある人はどれくらいいるだろうか。

 岡田さんは「新型の発生はすでに“いつ起こるか”の問題となっており、予断を許さない。自分や家族の命を守るために、家庭でも対策をとることが大切」と話す。

 新型への対策は、ウイルスに感染しないことしかない。そのために、発生したら、ウイルスにさらされる可能性のある場所に近づかないこと。外出しないのが一番だが、外出したときは帰宅後の手洗い・うがいはもちろん、洗顔・洗髪も行い、家の中にウイルスを持ち込まないようにする。

               × × ×

 実際に流行が始まれば、病院は患者であふれ、食品や日用品の流通が滞り、電気やガス、水道などのライフラインにも影響が出る可能性もある。流行がおさまるまで、最低でも2カ月はかかるといわれ、その間を生き抜くための食料や日用品、医薬品の備蓄が必要だ。

 基本的には地震などの災害に備えるものと同じでいいが、被災地以外からの救援物資が期待できる地震などの災害と違い、新型インフルエンザは、海外を含めて外部からの援助は全く期待できないことを考慮する必要がある。

岡田さんは「1918年に世界的に大流行したスペイン・インフルエンザでは、感染を免れたのに食糧が手に入らず餓死した人もいた。おおげさに思うかもしれないが、流行が始まったときに外出せずにすむよう食料・日用品の備蓄は絶対必要。一人一人が危機意識をもって十分な準備をしてほしい」と呼びかけている。

                   ◇

 【もしものための備蓄品】

 ≪食料品・飲料品≫

米、切りもち、乾めん、砂糖、塩、しょうゆ、インスタントラーメン、レトルト食品(おかゆ、みそ汁など)、缶詰(果物、魚、コーンなど)、缶ドロップ、チョコレート、キャラメル、ジャム、ゼリー状栄養補給食品、粉ミルク、離乳食、ペットボトル飲料(水とスポーツドリンクは必須)

 ≪日用品・医療品≫

解熱剤(アセトアミノフェン)、常備薬(胃腸薬、ビタミン剤、持病の薬など)、包帯、ガーゼ、外傷治療薬、ゴム手袋、マスク、冷却用品(水枕、解熱シートなど)、洗剤、漂白剤、消毒用アルコール、カセットコンロ、ボンベ、懐中電灯、乾電池、ポリ袋、洗濯ロープ、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、ウエットティッシュ、多少の現金

 (岡田晴恵著『H5N1型ウイルス襲来』参照)

産経新聞
2007年
12月13日
鳥インフル対策、トキ4羽、多摩へ“避難”
鳥インフルエンザが発生しやすい季節を前に、環境省は13日、佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)で飼育されているトキ4羽を、東京都日野市の多摩動物公園へ移送する作業を始めた。鳥インフルエンザによってトキが全滅するリスクを回避するための緊急措置で、佐渡市以外でトキを飼育するのは初めて。

 鳥インフルエンザは今年1月にも宮崎、岡山両県で発生しており、先月のトキ飼育繁殖専門家会合で、これまでトキ飼育を技術支援してきた同公園への移送が決まった。繁殖経験のある6歳同士のペアと6歳と4歳のペアを専用の動物運搬車に乗せ、佐渡トキ保護センターを13日正午前に出発。同日夜、同公園に着く予定。4羽は非公開で飼育され、繁殖を試みる。これで同センターのトキは91羽となる。

 環境省野生生物課の中村昌孝専門官は「今回の移送は鳥インフルエンザに備えた緊急措置であり、分散飼育ではない」と説明している。

 また、来秋の試験放鳥に向け、5羽を野生に戻す訓練を続けている同センター野生復帰ステーションに12、13両日で新たに20羽を移した。このうち4ペア8羽は初めて繁殖ケージに入れられ、野生繁殖に向けて訓練を積む。
産経新聞
2007年
12月12日
インドネシア男性H5N1ウイルスに感染
ジャカルタ近くの市に住む47歳男性が鳥インフルに感染し、病院で危篤状態であることが保健省から12日発表された。
 複数の検査結果で男性が高病原性H5N1ウイルスに感染していることが確認されたと、保健省の鳥インフル対策センターの担当者が語った。
 男性は12月10日から東ジャカルタの鳥インフル専門病院であるPersahabatan病院で、発熱、呼吸困難と咳にて治療を受けていて、現在危篤状態であると説明された。
 当事例はインドネシアで115例目の鳥インフル患者となり、そのうち92人が死亡している。

Indonesian man infected by H5N1 virus Xinhua, China  (新華社、中国)


→鳥インフルエンザ直近情報
2007年
12月12日
インドネシア、鳥インフルエンザの死者92人に
インドネシア保健当局が11日明らかにしたところによると、首都ジャカルタ(Jakarta)郊外で28歳の女性が高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)のため死亡した。これにより、同国内でのH5N1型ウイルスによる死者数は92人となった。

 犠牲者の自宅周辺に派遣された専門家チームによると、自宅から100メートルほど離れた場所で飼育されている家禽(かきん)が感染源の可能性があり、家禽が感染しているかどうかについて検査結果を待っている段階だという。

 犠牲者は観葉植物を販売しており、近所から購入した肥料に感染した家禽のふんが含まれていた可能性がある。ただし地元周辺の家禽はこの半年間一羽も死んでおらず、健康状態も問題ないように見うけられるという。
(c)AFP通信/Samantha Brown

2007年
12月12日
<速報> 海外渡航者から入国時に分離されたインフルエンザウイルスの解析
2007年3月〜5月にかけて中部国際空港(セントレア)において入国時に採取した検体から11株のインフルエンザウイルスを分離した。
入国時にインフルエンザ様症状を訴えて診察を受けた患者から、同意を得て採取した咽頭ぬぐい液検体14件を、定法に従いMDCK細胞に接種したところ、表に示す11人の11検体からインフルエンザウイルスが分離された(表)。分離ウイルスの型別は、国立感染症研究所より2006/07シーズン用に配布された検査キットおよび0.75%モルモット赤血球を用いた赤血球凝集抑制(HI)試験により決定した。11株中9株はAH3亜型インフルエンザウイルス、2株はB型インフルエンザウイルス(Victoria系統)であった。

これら11株についてHA1遺伝子領域の塩基配列を決定し、推定アミノ酸配列を解析した。 B型ウイルス2株は、2006年に新たにワクチン株に選定されたB/Malaysia/2506/2004とは2カ所のアミノ酸が異なっており、この変異は2006/07シーズンに愛知県内で分離されたB型株にも認められた。一方、AH3ウイルス9株については、2006/07シーズンワクチン株のA/Hiroshima(広島)/52/2005と比較したところ、複数のアミノ酸置換変異が認められた(表)。(1) 9株中6株にはG50EおよびK140I変異が認められた。(2) 残り3株中1株にはN144D変異が、1株にはR142GおよびN144D変異が認められた。(3) A/Aichi(愛知)/72/2007にはR142Gに加えてさらにL157SおよびK173E変異もみられたが、患者の渡航先タイでの流行株にもL157SおよびK173E変異が報告されている (Influenza Virus Resource, http://www.ncbi.nlm.nih.gov/genomes/FLU/FLU.html)。なお、2007年4〜5月に愛知県内で分離したAH3株2株中2株にR142GおよびN144D変異を検出した。

今回解析した入国者から分離されたAH3亜型株に多く見られたG50E/K140I変異は、南半球における2008シーズンのワクチン推奨株A/Brisbane/10/2007にみられている変異である。A/Brisbane/10/2007類似ウイルスの国内における今後の動向が注目される。

愛知県と名古屋検疫所では1996年から継続して入国者からのインフルエンザウイルス分離を試みている。海外から本県に持ち込まれるインフルエンザウイルスの動向を把握するには、今後も継続的調査が必要である。

愛知県衛生研究所 秦 眞美 田中正大 皆川洋子
厚生労働省名古屋検疫所中部空港検疫所支所
熊谷則道 野田 学 一戸邦彦 橋本迪子

国立感染症情報センター
2007年
12月12日
インフルエンザ感染拡大防止で連携 14団体が対策協議
第5回新型インフルエンザ対応に関する机上訓練(那覇空港検疫所支所主催)が11日、那覇空港国内線旅客ターミナルビル1階で開かれた。那覇空港事務所や那覇地区税関、航空会社など空港関係団体のほか、保健所、警察、消防など14団体の担当者が参加した。
 那覇空港到着便の乗客から新型インフルエンザウイルスの感染疑いが確認された際に大規模感染を防止する対策を協議した。机上訓練では国際線と国内線の2種類の事態を想定し、乗客に発熱やせきなどの新型インフルエンザの感染疑いを確認した想定で討議した。関係機関が機内での対応から患者の医療機関への搬送、乗客の追跡調査までの各段階での対応策や課題を確認し合った。
 参加者は航空機内での検疫実施や救急車の空港内の走行経路の確保など協力可能な事項を確認した。一方、患者やほかの乗客の一時待機場所の確保や機内の乗客の混乱防止方法などで新たな課題も浮かび上がった。また、実動訓練を望む声も上がった。

琉球新報
2007年
12月11日
新型インフルエンザ備えを 山梨県峡南保健所が対応訓練
県峡南保健所は11日、新型インフルエンザの発生を想定した対応訓練を鰍沢町の社会保険鰍沢病院で行った。

 県が同病院に「発熱外来」の設置を依頼し、新型インフルエンザの患者と接触した者や周辺住民で感染の疑いがある者に受診を呼びかけたところ、重症患者が判明したとの想定。峡南地域の病院関係者や消防本部職員ら約60人が参加した。

 訓練では、病院正面に設置された外来窓口で受け付けを済ませた患者3人を、ウイルスが外部に漏れないように気圧が低く保たれた患者トリアージ用陰圧テント内で医師が診察。その結果、東南アジアから帰国したばかりの1人が重症患者と見られるため、透明のアクリル樹脂で作られた陰圧の「アイソレーター」に収容。感染症の医療体制がより整った県立中央病院(甲府市)まで救急車で搬送するとして、鰍沢病院前のロータリーを1周した。

 医師や看護師、搬送者らは防護服に身を包んで、患者に応対した。

 峡南保健所の山本美代子次長は「新型インフルエンザの危険が去るまで訓練を続けていきたい」と話していた。

読売新聞
2007年
12月11日
「ヒト・ヒト」世界4例目 中国で鳥インフルエンザ、親子感染か
厚生労働省は10日、中国・南京市でヒトからヒトへの感染が疑われる高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の発症例があったと発表した。

 「ヒト・ヒト」感染の疑いは、ベトナム(04年3月)、タイ(同9月)、インドネシア(06年4月)に次いで4例目で、中国では初めて。

 中国政府が世界保健機関(WHO)に報告した。

 それによると、男性(24)が11月24日に発症し、12月2日に死亡。さらに同居する父親(52)が3日に発症し、治療を受けている。

 南京市がある江蘇省では今年、鳥インフルエンザの発生報告がなく、死亡した男性が病気の鳥に接触した形跡がないため、最初の感染源は分かっていない。父親は男性から感染した可能性がある。

 WHOによると、今月9日までの鳥インフルエンザ感染者数は12カ国で337人(死亡207人)。

 中国ではこの親子を含め27人が発症し、17人が死亡している。

 ヒトからヒトへ容易に感染するウイルス変異が起きた場合、世界的な大流行の危険がある。【清水健二】

毎日新聞
2007年
12月10日
厚労省が検疫を強化 中国の鳥インフルで
 中国南京市の男性が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して死亡、父親も感染したことを受け、厚生労働省は10日までに空港や港での検疫体制を強化、都道府県に新型インフルエンザ発生時の対応手順などを確認するよう注意喚起した。

 検疫所ではこれまで、H5N1型の鳥インフルエンザ発生国からの入国者に熱感知装置などを使って高熱や急性呼吸器症状といったインフルエンザを疑わせる症状がないか確認。症状があれば病気の鳥に接触したかどうか尋ねてきたが、今回これに加え、中国からの入国者に南京市での滞在歴を問い、滞在歴があれば検査を行う。

 H5N1型では、2003年から今月9日までに12カ国で337人が感染、207人が死亡。人から人に感染しやすい新型インフルエンザに変異することが懸念されている。

秋田魁新報
2007年
12月10日
新型インフルの証拠なし 中国南京市の父子感染
 【北京10日共同】中国衛生省は10日の記者会見で、江蘇省南京市の男性が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して死亡し、父親も感染した問題について「ウイルスのDNAに本質的変異はなく、人から人に感染しやすい新型インフルエンザが発生した生物学的な証拠はない」と発表した。

 一方で、感染ルートについて(1)息子から父親に感染(2)2人が一緒に感染(3)別々のルートで感染-の3つが考えられるとして、早期に感染ルートを特定する考えを強調した。

 また、父子と密接な接触のあった計82人を調べたが、今のところ異常が見つかっていないことも明らかにした。父親の病状は安定し、快方に向かっているという。


共同通信社
2007年
12月10日
トキ4羽、多摩動物公園へ 鳥インフル対策で環境省
 環境省は10日、「佐渡トキ保護センター」(新潟県佐渡市)で飼育されているトキ4羽を13日に多摩動物公園(東京都日野市)に移送し、分散飼育を開始すると発表した。佐渡市だけで飼育していると鳥インフルエンザなどの感染症で全滅する恐れがあり、回避するための措置。81年に最後の野生のトキを捕獲し同センターで飼育を始めて以来、佐渡以外でのトキ飼育は初めて。

共同通信社
2007年
12月8日
中国で同一家族から2人の鳥インフルエンザ感染者、ヒトからヒトへの感染の恐れも浮上
世界保健機関(World Health Organisation、WHO)は7日、中国で1つの家族から2人の鳥インフルエンザ感染者が確認されたと発表した。これにより、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスがヒトからヒトへ感染している恐れが浮上してきた。

 WHOによると、中国江蘇(Jiangsu)省で2日に死亡した24歳の男性の父親が、鳥インフルエンザの症状を示したため検査を行ったところ、陽性反応が出た。

 2人の男性のウイルス感染経路については、「両者が同じ動物から感染」「両者間で感染」「ウイルス感染した別々の動物からそれぞれ感染」の3パターンが可能性として挙げられている。

 WHOの広報担当によると、ヒトからヒトへの感染は非常にまれで、これまでベトナム、カンボジア、インドネシアで各1件、計3件しか発症例がないという。

AFP通信
2007年
12月8日
江蘇省で再び鳥インフルエンザ患者、亡くなった患者の父親
 中国衛生部が12月7日に発表したところによると、江蘇省で新たに鳥インフルエンザ患者が発生した模様だ。
 患者は男性で52歳、江蘇省南京市の人で、12月2日に鳥インフルエンザで亡くなった患者の父親にあたる。医学的観察期間中であった12月3日夜に発熱し、肺炎で入院した。12月5日に江蘇省疾病予防コントロールセンターの検査で、H5N1型ウイルスの陽性反応が検出された。12月6日に中国疾病予防コントロールセンターでも確認され、鳥インフルエンザへの感染が診断された。
 12月4日に江蘇省衛生廳では緊急通知を出して、予防に力をいれるように医療機関などに注意を呼びかけている。

エクスプロア天津
2007年
12月6日
日米など4億ドル追加拠出を表明 インドで鳥インフル国際会議
 【ニューデリー6日共同】111カ国と27の国際機関が参加して鳥インフルエンザ対策を話し合う国際会議が6日までニューデリーで開かれ、米国や日本などが4億ドル(約444億円)余りの追加資金拠出を表明した。主催国インドは、各国が来年中に実行すべきロードマップ(行程表)を発表。迅速な対応のために関連省庁をまとめることや、地域内の多国間訓練を行い、自国の準備状況を検証するよう訴えた。

共同通信
2007年
12月6日
日本、鳥インフルエンザ対策などに80億円追加拠出
政府は6日、インド・ニューデリーで開かれた「新型インフルエンザに関する閣僚級会合」で、鳥インフルエンザなどの対策に、新たに約6900万ドル(約80億円)の資金を拠出すると表明した。

 資金は、<1>治療薬「タミフル」などの備蓄<2>途上国の医療関係者らの日本での研修<3>国際機関を通じた防疫対策の強化――などにあてられる。

 国際的な新型インフルエンザ対策に関する日本の支援額は、2006年以降、計約3億ドル(約348億円)にのぼり、米国、欧州委員会に次ぎ世界で3番目の規模となっている。

読売新聞
2007年
12月4日
新型インフルエンザに備え初動対応確認−高松市
 高松市は4日、香川県高松市桜町1丁目の市保健所で新型インフルエンザの対策訓練を行った。関係職員約30人が参加し、関係機関との連絡体制や患者の搬送方法などの初動対応を確認。いつ発生するか分からない万一の事態に備えた。

 訓練は市が昨年5月に策定した「新型インフルエンザ対応マニュアル」に基づき実施。海外の新型インフルエンザ発生地域から帰国した患者が発熱や咳などの症状を訴え、医療機関を受診、医師が「新型インフルエンザの疑いがある」と診断したとの想定で始まった。

 医療機関から連絡を受けた職員は、▽確定診断用の検体採取▽接触者の追跡調査▽相談窓口の開設―などの行動パターンを確認。また、病原体の飛散を防ぐカプセル状の陰圧装置に患者を収容する手順や、防護服の付け方などを念入りに練習した。

四国新聞社
2007年
12月4日
新型インフルエンザに対応 病院で初の訓練
 鳥インフルエンザウイルスが変異し、人から人への感染力を持つ「新型インフルエンザ」の発生を想定した県内初の実働訓練が庄内で行われた。きょうの訓練は新型インフルエンザが発生している国から帰国した男性が発熱やせきなどの症状を訴えるという想定。現在、東南アジアを中心に人への感染を広げている「鳥インフルエンザは致死率が60%と高く、新型になるとそれ以上の被害が予想される。参加した医療関係機関は各自の役割を確認しながら迅速に行動し、地域ごとに作る対策行動要綱に加える内容を検討していた。

山形テレビ
2007年
12月3日
<農水省>ポーランドからの鶏肉禁輸
農林水産省は3日、ポーランドで鳥インフルエンザ(H5N1型)の発生があったことを受け、同国からの家禽(かきん)肉などの輸入を停止した。ポーランドからは06年に鶏肉1155トンの輸入があった。

毎日新聞
2007年
12月3日
中国で鳥インフルエンザにより男性死亡、国内で17人目
中国東部の江蘇(Jiangsu)省で2日、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した24歳の男性が死亡した。国営新華社(Xinhua)通信が3日未明、同省保健当局の発表として伝えた。H5N1による死亡は同国で17例目。男性は肺炎と診断されて27日に入院し、病院で容体が悪化したという。

AFP通信
2007年
12月2日

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【ポーランド】高病原性の鳥流感発見、中部で4千羽処分へ
ポーランドで1日、鳥インフルエンザの感染が確認された。検査の結果、ウイルスは致死性の強いH5N1型と判明している。

中部プウォツク(Plock)近郊の2カ所の畜産農家で飼われていた七面鳥からウイルスが検出された。当局は現場から半径3キロ以内を封鎖しており、4,000羽を処分する方針。感染源はアヒルやガチョウ、白鳥といった渡り鳥の可能性が強いとみられる。

同国では2006年3月、北部トルン(Torun)近郊で見つかった2羽の白鳥の死骸(しがい)からH5N1型ウイルスが検出されている。

NNA
2007年
11月30日
新型インフルに備えろ 岡山県、医療機関など合同訓練
 新型インフルエンザが県内で発生したことを想定し、県や保健所、医療機関が連携して迅速に封じ込めるための合同訓練が29日、和気町の和気ドームで、約100人が参加して行われた。

 訓練は、海外の新型インフルエンザ流行地域から帰国した学生に接触した県内の大学生が発病したとの想定。各所に置いた机に「岡山医療センター」「平病院」など名札を付けて区別し、学生の父親から東備保健所に発熱について相談する電話から始まった。

 保健所の連絡で、地元の平病院が学生の症状を、感染が疑われる「要観察例」と診断した。防護服を着た救急隊員が学生を、ウイルスを外に出さないための装置に移し、救急車で搬送。同医療センターに収容するまで、患者に接触した人に対する調査の手配など、各施設が電話でやりとりしながら、感染拡大防止に取り組んだ。

 近年、鳥インフルエンザが世界的に流行し、人に感染する新型の出現が懸念されており、見学した消防署員や看護師らは、手順を学ぼうと熱心にメモを取るなどしていた。

読売新聞
2007年
11月30日
新型インフルエンザ対策:感染症法改正を提言、項目を新設−−厚労省審議会
 多数の死者を出す恐れがある新型インフルエンザの発生に備え、厚生労働省の厚生科学審議会感染症分科会は29日、感染症法と検疫法を改正し、新型インフルエンザに関する項目を新設することを求める提言をまとめた。具体的には、感染の恐れがある人に外出自粛を要請することや、検疫で感染の恐れがある人が多数出た場合には医療機関以外の施設も使って強制的に宿泊させることなどを求めた。未発生の感染症を法に盛り込むのは初めて。厚労省は来年の通常国会に改正案を提出する。

 現在は、H5N1型の鳥インフルエンザが新型インフルエンザとなった場合について、感染症法と検疫法の指定感染症とされ、入院措置などができる。これ以外の型については規定がないため、見直しを進めていた。

 提言では、すべての新型インフルエンザについて、従来の感染症分類とは別項目を新設、検疫や国内発生時などの対応を定めることを求めた。

 具体的には、国内で出た感染の恐れがある人に対しては、都道府県知事が外出自粛や健康診断の受診、予防投薬の実施を要請できるようにする。【関東晋慈】

毎日新聞
2007年
11月30日
サウジアラビアで鳥インフルエンザが新たに発生、21万6000羽を処分へ 発信地:リヤド/サウジアラビア
【11月30日 AFP】サウジアラビア農業省は28日、リヤド(Riyadh)南部のアルカルジ(Al-Kharj)地方で新たに鳥インフルエンザの発生が確認されたことを受け、感染の疑いのある家禽(かきん)21万6000羽の処分に着手したと発表した。12日に最初の感染が確認されてから、これまでに約400万羽が処分されている。

(c)AFP
2007年
11月30日
鳥インフルへの対応改善=インドネシアなどでは慢性化も−国連報告
【ニューヨーク29日時事】国連と世界銀行は29日、世界規模の鳥インフルエンザへの対応状況をまとめた報告書を発表し、「家禽(かきん)類の間での流行に関しては多くの国で対応が改善した」との認識を示した。ただ、高病原性ウイルスによる鳥インフルエンザはインドネシア、エジプト、ナイジェリア、中国およびバングラデシュの一部地域で慢性化していると警告した。
 報告書によれば、今年8月末までに計60カ国で高病原性のH5N1型鳥インフルエンザの流行が見られたが、多くの場合、早期に拡大阻止策が取られた。報告書はこれを踏まえ、鳥インフルエンザに対する意識や監視能力が高まっていると評価した。
 一方、H5N1型による死者は4年間で12カ国計205人に上っており、新型インフルエンザの大流行の危険性は消えていないと指摘した。

時事通信
2007年
11月29日
新型インフルの大流行警告、国連と世銀
国連と世界銀行は29日、鳥インフルエンザの感染状況に関する報告書を発表、人から人へ感染する新型インフルエンザが今後、世界的に大流行する危険性は依然高いと警告した。また、インドネシアなどでは現在も家禽(かきん)を通じた感染が続いていると指摘した。

 報告書によると、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の感染が確認された国や地域は60に上る。大半が感染拡大を防いだが、インドネシア、エジプト、ナイジェリアのほか、中国、バングラデシュの一部地域では現在も感染が続いているとみられる。

 2003年以降、12カ国の334人が感染し、205人が死亡。感染者、死者のいずれもインドネシアが最も多い。(共同)

産経新聞
2007年
11月29日
「新型インフルエンザ」襲来の危機に、感染症の専門家が警鐘を鳴らす! 緊急特集公開中![ダイヤモンド・オンラインNEWS]
国立感染症研究所の報告によると、今年は例年より早くインフルエンザの流行が始まっており、過去20年で最速だという。インフルエンザは発症すると高熱、筋肉痛などの激しい症状を伴い、場合によっては急性脳症や2次感染により死亡することもある急性感染症の一種だ。

いまTVや雑誌などの各メディアでは、「新型インフルエンザ」の恐怖が叫ばれ始めている。新型インフルエンザ――それは近年各国で問題となった“鳥インフルエンザウイルス”が“ヒト型”に変異したもの。「H5N1型」という新型ウイルスだ。

この新型ウイルスの恐ろしさは、これまでのインフルエンザとは比較にならない。感染者は最短4日で脳炎や多臓器不全で死亡。致死率はエボラ出欠熱と同様の60%強。死者の数は、全世界で1億5000万人、日本では210万人以上に上ると予測されている。

すでに「鳥からヒト」への感染は各国で確認されており、「ヒトからヒト」への感染がいつ始まってもおかしくない状況だという。何かのきっかけでパンデミック(感染爆発)が起これば、おびただしい数の死者が発生し、世界レベルで経済・社会機能がマヒをする可能性が高い。

この迫り来る危機に対して、日本では圧倒的に対策が遅れている。全国民に行き渡る備蓄ワクチンすら準備できていない状況だ。このような状況に、感染症の専門家 岡田晴恵氏(国立感染症研究所研究員)は、「1日も早い対策を」と警鐘を鳴らしている。


『ダイヤモンド・オンライン』(http://diamond.jp)では、この新型インフルエンザについての緊急特集「新型インフルエンザウイルス 日本上陸 恐怖のシナリオ」を全3回にわたって掲載中。岡田晴恵氏自らが新型インフルエンザの本当の恐ろしさを警告する。


【緊急特集】
新型インフルエンザウイルス 日本上陸 恐怖のシナリオ

■第1回: 感染者は最短4日で死亡。その数日本国内で210万人以上!
http://diamond.jp/series/pandemic/10001/

■第2回: 日本全国民分のワクチン備蓄費用は1700億円!
http://diamond.jp/series/pandemic/10002/

■第3回: 情報対策が遅れれば、社会パニックを引き起こす!
→11/30(金)公開予定


「この現状を1人でも多くの人に知ってもらいたい」という岡田氏の強いメッセージがここにある。ぜひあなたにも読んでほしい。


ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
【ダイヤモンド・オンライン】http://diamond.jp/

2007年
11月29日

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インフル対策万全!?三浦友和が「感染爆発−」制作発表出席
 来年1月12、13日放送のNHKスペシャル「感染爆発 パンデミック・フルー」(後9・0)の制作発表が28日東京・渋谷の同局で行われ、俳優の三浦友和(55)が共演の女優、麻生祐未(44)と出席。新型インフルエンザが発生すると、日本はどんな事態に陥るかをドラマとドキュメンタリーで描く。すでにインフルエンザが流行中だが、2人とも「毎年、予防注射を受けてます」と万全。

サンスポ
2007年
11月29日
【ルーマニア】鳥インフルエンザの感染確認
ルーマニアで毒性の強い鳥インフルエンザウイルスが見つかった。当局が28日に世界動物保健機関(OIE)に提出したリポートで明らかになった。
それによると、東部トュルチャ(Tulcea)で数日前に死亡した31羽の家禽(かきん)がH5N1型ウイルスに感染していたことが判明。これを受け、さらに49羽が処分されたという。感染経路は分かっていない。
同国では2006年にも同ウイルスが確認されていた。欧州では今年に入り、英国やドイツ、フランス、チェコ、ハンガリー、ロシアで感染が見つかっている。[社会]

NNA
2007年
11月29日
新型インフルエンザ発生想定 患者搬送など訓練 鹿児島市保健所 県内で初
 新型インフルエンザの発生を想定した患者搬送訓練が28日、鹿児島市鴨池2丁目の市保健所であった。「人から人への感染」に対応した実地訓練は県内では初めて。高い致死率を示す新型インフルエンザだけに、職員らも緊張した面持ちで訓練に臨んでいた。

 新型インフルエンザは鳥インフルエンザなどの突然変異で生じたとみられ、インドネシアなどで患者が発生。国内での発生例はないが、60%と致死率が高いため、国がガイドラインを示して防疫に力を入れている。

 市は実際に患者が出た場合、的確に対応できるようにと訓練を実施。県外出張から帰ってきた会社員が、患者が多い「H5亜型」にかかったと想定し、患者発生の報告や連絡、感染防護服の着方、感染症病院に指定されている市立病院への患者搬送などを行った。

 訓練には、市保健所職員約50人のほか、鹿児島検疫所支所や県健康増進課からも参加。約2時間の訓練を終え、黒丸喜功・市保健予防課長は「2次感染をいかに防ぐかなどの課題も見つかった。今後に生かしたい」と話していた。

西日本新聞朝刊
2007年
11月29日
新型インフルエンザ:発生に備え感染症法と検疫法改正へ
多数の死者を出す恐れがある新型インフルエンザの発生に備え、厚生労働省の厚生科学審議会感染症分科会は29日、感染症法と検疫法を改正し、新型インフルエンザに関する項目を新設することを求める提言をまとめた。具体的には、感染の恐れがある人に外出自粛を要請することや、検疫で感染の恐れがある人が多数出た場合には医療機関以外の施設も使って強制的に宿泊させることなどを求めた。未発生の感染症を法に盛り込むのは初めて。厚労省は来年の通常国会に改正案を提出する。

 現在は、H5N1型の鳥インフルエンザが新型インフルエンザとなった場合について、感染症法と検疫法の指定感染症とされ、入院措置などができる。これ以外の型については規定がないため、見直しを進めていた。

 提言では、すべての新型インフルエンザについて、従来の感染症分類とは別項目を新設、検疫や国内発生時などの対応を定めることを求めた。

 具体的には、国内で出た感染の恐れがある人に対しては、都道府県知事が外出自粛や健康診断の受診、予防投薬の実施を要請できるようにする。

 また、現行の検疫法では、感染した恐れがある人を強制的に宿泊させる「停留先」を医療機関に限っている。しかし、多数の感染者が出ることを想定し、公共宿泊施設などの個室がある宿泊施設も使えるようにする。民間宿泊施設に協力を求める場合もあるという。発生国からの入国者について、検疫所長が都道府県知事に通知するなどの連携強化なども求めた。【関東晋慈】

毎日新聞 
2007年
11月28日
ウイルスの感染予防、薬より手洗いなどが効果的=研究
香港 28日

インフルエンザや新型肺炎(SARS)などの呼吸器系ウイルスの感染を予防するには、薬よりも手洗いやマスクの着用といった物理的な方法が効果的との可能性を示す研究結果が明らかになった。
 国際的な科学者チームが、51の研究結果を精査。所見を英医学会会報で発表した。
 研究チームでは「山のような証拠は、ワクチンや抗ウイルス薬がインフルエンザの感染を予防するのに不十分であることを示した」として、国の流行病対策プランはより簡単で安価な物理的手段に重点を置くべきだと提言している。
 同チームによると、手洗いやマスク、手袋、ガウンの着用はそれぞれが呼吸器系ウイルスの感染予防に効果的であり、それらを組み合わせることでさらに予防効果が高まるという。

ロイター
2007年
11月28日
鳥インフル対策、綾部で防疫訓練 府や市町村
 高病原性鳥インフルエンザに対する防疫実地訓練が28日、京都府綾部市位田町の府立農業大学校で行われた。関係者が感染した鶏の処分法などを確認し、万一に備えた=写真。

 2004年2月の丹波町(当時)での鳥インフルエンザ発生を受け、府が毎年実施。府内4カ所の家畜保健衛生所や市町村など関係機関の職員、養鶏農家の人ら計80人が参加した。

 まず、岡山県高梁家畜保健衛生所の岡田ひろみ主任が、今年1月に高梁市で起きた鳥インフルエンザの発生から収束に至るまでの関係機関の対応などを報告。発生時の関係機関の連携などを課題として挙げた。

 続いて、同大学校のグラウンドで仮設のケージから鶏を取り出し、「炭酸ガス」で処分した後、容器に密封し、トラックに積み込むまでを訓練。この日は実際の処分は行わず、参加者は取り出し用に準備された鶏を捕まえるなど作業を慎重にこなしていた。

京都新聞
2007年
11月28日
韓国の鳥インフルで対策会議
 韓国での鳥インフルエンザ発生を受け、山口県は27日、関係各課で構成する対策連絡会議を開き、検査体制の強化を申し合わせた。2004年1月に山口県阿東町で発生して以降、国内での感染は韓国での発生に続く傾向があり、県は対策に万全を期す。県は、養鶏場106カ所に月1回求めていた鶏の死亡状況の報告を週1回へと変更。野生動物の侵入防止や、人間を介しての感染を予防する靴の消毒などの徹底を指導する。

中國新聞
2007年
11月28日
鳥インフルエンザ:全羅南道でも警戒強化

全羅南道地域でも鳥インフルエンザに対する憂慮が高まっている。

 ここ1ヶ月の間に全羅北道益山の養鶏場と接触していた全羅南道地域の養鶏農家が67軒に達するうえ、2003年に一度羅州地域で鳥インフルエンザが発生したことがあるからだ。

 全羅南道と国立獣医科学検疫院は27日、益山の養鶏場の鳥インフルエンザウイルスに対する疫学検査の結果、全羅南道では先月21日以降現在まで、13地域の67軒の農家がこの養鶏場を通じてヒヨコを仕入れたり、人か車両の往来があったことが確認されたと発表した。この数値は、全羅南道で運営されている(株)ハリム系列の養鶏場134軒のほぼ半分の規模だ。

 また、地理的に全羅北道と隣接しているため、鳥インフルエンザの発生に対する憂慮を高めている。

 これにともない、全羅南道は道本庁と畜産技術研究所の防疫関係の公務員らを総動員し、全羅北道地域の鳥インフルエンザ発生養鶏場と関連がある農家に対する特別予察を実施した。その結果、まだ特異事項は報告されていないが、緊張は緩めていない。

 全羅南道は、渡り鳥の飛来地などについても、多くの人の往来があることに備え、案内看板を立てて通行路と観察場所を指定、消毒場所を設けた。これとともに、全てのニワトリ、アヒル飼育農家に対し毎日1回予察活動を行い、道内の産卵鶏農場17ヶ所に対する血清検査を12月1日までに完了する計画だ。

 全羅南道畜産課のキム・ジョンギ課長は「全羅北道の養鶏場と接触した農場ではまだ発病の兆候は出ていないが、危険性が高いのは事実だ。鳥インフルエンザの発生を防ぐため、総力をあげて体制を稼動している」と語った。

朝鮮日報JNS
2007年
11月27日
【インドネシア】ウイルス異変?鳥向けワクチンの効果減退
農業省は、昨年以降に国内で発見されている高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)のウイルスが2004〜05年から変異しているため、西ジャワ州のほぼすべての県で家禽(かきん)へのワクチン投与が効果を上げなくなっているとした。インベストール・デイリーが伝えた。

畜産局のムスニー家畜衛生課長は、ウイルスの核酸に違いがあるとし、ワクチン投与が効果的となるようウイルスのタイプに合わせてワクチンの種を変更する必要があるとしている。

NNA
2007年
11月27日
渡り鳥飛来シーズン 県内各地で防疫演習 /宮崎

 冬の渡り鳥の飛来シーズンを迎えて26日、日南市の日南保健所で、高病原性鳥インフルエンザに対する防疫作業の演習が行われた。南那珂2市2町の農協など18機関約50人が参加した。都城地区でも27日から3日間、延岡地区は29日に、児湯地区は来月3日、宮崎市など中部地区は同5日に同様の研修会が行われ、鳥インフルエンザ対策に万全を期す。【塩満温】
 演習は県南地区で発生した場合を想定して、発生農場での防疫作業の進め方や、移動制限区域の設定の仕方、防疫ポイントの設置などを机上で演習し、関係機関の相互の役割分担や連係を確認し合った。また、防疫服の着脱や消毒作業のやり方を実際に機材を使って学んだ。
 県南地区では50戸の農家がブロイラーなど約90万羽を飼育。県のブランドに指定されている「みやざき地頭鶏(じとっこ)」の生産農家も含まれており、日ごろから鳥インフルエンザには神経をとがらせているだけに、参加者は発生農場で収録されたビデオに真剣に見入っていた。
 県内では今年1月に清武町、日向市、新富町と相次いで3件の鳥インフルエンザが発生。いずれも中国大陸でまん延する強毒性のH5N1型と判定され、大陸からの渡り鳥によってもたらされた可能性が指摘されている。

毎日新聞
2007年
11月26日
鳥インフルエンザの発生に備え日南市で防疫演習
鳥インフルエンザの発生に備えた防疫演習が26日、日南市の県日南保健所で行われた。県南那珂農林振興局や南那珂管内の行政などが、感染経路と考えられる渡り鳥が飛来するシーズンを前に、予防を徹底させようと実施した。

 日南、串間市、北郷、南郷町、JA関係者ら約50人が参加した。同振興局によると、管内には養鶏農家が約50戸あり、計約90万羽を飼育。同振興局は7月から各農家の立ち入り検査を行い、防疫措置の確認と啓発に努めている。

 演習では、管内を出入りする飼料運搬車などの消毒ポイントを確認したり、養鶏農家で鳥インフルエンザが発生した場合の防疫作業手順などを説明したりした。防疫服の着用方法、実際に車両を消毒する訓練も行った。

 同振興局農畜産課の黒木利八課長は「演習を通じて各関係機関との連携が図れた。万全の体制で臨みたい」と話していた。

 県内では、今年1月に清武町で鳥インフルエンザが確認され、日向市、新富町でも相次いで発生。計約20万羽の鶏が殺処分され、被害総額は約8億5000万円に上った。

読売新聞
 
2007年
11月26日
韓国で鳥インフル、農水省が輸入を停止
農林水産省は26日、韓国で弱毒タイプの鳥インフルエンザ(H7型)の発生が確認されたとして、鶏肉など家きん肉の輸入を一時停止した。

 野鳥が海を渡ってウイルスを運び込む可能性があるため、同省では、国内の養鶏場でも野鳥の侵入防止などの防疫対策を徹底するよう都道府県を通じて通知した。

 韓国では昨年11〜12月に、強毒タイプの鳥インフルエンザが相次いで発生。その後の今年1〜2月、宮崎県と岡山県の4養鶏場でも鳥インフルエンザが確認され、専門家の間では、渡り鳥によってもたらされたウイルスが原因との見方が指摘されている。

読売新聞
2007年
11月26日
韓国産家禽類の輸入停止=鳥インフル発生で−農水省
農水省は26日、韓国で鳥インフルエンザが発生したことを受け、鶏など同国産の家禽(かきん)類とその肉の輸入を一時停止したと発表した。同省は韓国政府に詳細な情報提供を求めている。 

時事通信
2007年
11月26日
社説:感染症対策 日本が後進国になってしまう

 エボラ出血熱のような強力な感染症が発生すると、日本では確実な診断ができない。
 全く未知の感染症だと、病原体の解明さえできない。
 そんなお寒い現状が、どれだけ知られているだろうか。
 原因は、強力な病原体を安全に扱うための特別な施設が、国内に整備されていないことにある。いつまでも放置しておくわけにはいかない。
 こうした施設は、専門的には、「BSL4」(別名P4)と呼ばれる。
 BSLは、病原体の安全な扱い方を定めた4段階の国際基準(Bio Safety Level)を指している。その中で、「4」は最も厳しい。
 病原体を扱う区画は外部と遮断し、空気が外に漏れないよう内部を低い気圧に保つ。換気時は高温加熱して病原体を死滅させる。区画内で作業する時は、宇宙服のような防護服を着ることもある。
 感染力が強く、感染すれば生命にかかわる病原体を分析し、詳しく研究するにはこうした施設が欠かせない。
 日本を除く、すべての先進国で整備されている。ドイツや米国のように、国内に複数存在する国もある。アジアでも台湾がすでに稼働させている。
 日本も過去に、BSL4の条件を満たす施設を小規模ながら建設した。国立感染症研究所(東京都武蔵村山市)と理化学研究所(茨城県つくば市)だ。
 だが、周辺住民たちの理解が得られていない。反対運動も続いており、BSL4施設として利用できない。
 強力な感染症が発生すると、海外に分析を依頼せざるを得ない事態も想定されている。最悪の場合、患者を救えず、いたずらに感染を広げるのではないか、と専門家の多くが心配している。
 政府は、既存施設だけでも、利用に同意を得る努力をしなくてはならない。
 バイオテロへの備えも、近年、緊急度が増している。細菌やウイルスがテロに使われた場合、速やかに病原体を分離、分析し、対策を講じねばならない。
 世界各地で発生する新たな感染症の研究にいち早く着手し、国際的に貢献するにも、BSL4施設が要る。新型インフルエンザがその例だ。ワクチンや治療薬の開発にも欠かせない。
 東京都内で、最近、世界各地のBSL4施設の担当者が集まるシンポジウムがあった。この分野で最先端を行く米国では、最新のBSL4施設内に、動物実験の設備や、高度な画像診断装置まで設ける例があることが紹介された。
 日本とは、天地の差がある。感染症対策の後進国となってはならない。

読売新聞
2007年
11月26日
アジアの都市と公務員交流…都、1100人研修受け入れ
 東京都は来年度から10年間で、ソウルやバンコクなどアジア各都市の幹部候補の公務員ら計約1150人を、研修員や留学生として受け入れることを決めた。自治体が大規模に研修員らを受け入れるのは異例。都は国際人材バンクを設けて研修員らを登録し、帰国後もアジア各都市との橋渡し役を担ってもらい、行政同士の国際連携を強化する。

 都が受け入れるのは、研修員約1100人と留学生約50人。研修員のうち、各都市の若手幹部候補などの公務員を約300人受け入れる。ソウル、バンコクのほか、マニラ、台北などからを想定している。

 研修員は5〜8日間の日程で、都庁や都立病院などで、行政運営や上下水道、環境、医療などの専門分野を学ぶ。留学生は首都大学東京で、最先端の産業技術や環境技術を研究し、博士号を取得する。

 これまで自治体間の交流は、帰国後に日本との関係が途切れてしまうことが多かった。このため、都では、国際人材バンクを通して、帰国する研修員らとの情報交換を継続。鳥インフルエンザやエイズといった感染症や公害対策など共通の課題について、都が受け入れた人材を活用して各都市との連携を進め、早期に対策を打ち出す体制構築を目指すことにした。

読売新聞
2007年
11月25日
香港でサギの死体から鳥インフルエンザウイルス
11月24日、香港の新界地区で発見されたサギの死体から鳥インフルエンザウイルスが検出されたことが明らかに。

香港の公園で発見されたサギの死体から、高病原性の「H5N1型」鳥インフルエンザウイルスが検出された。農業水産管理局(AFCD)が24日に明らかにした。
 それによると、このサギは、新界地区の公園で18日に発見されていた。AFCDは香港在住者に対し、野生の鳥や生きた家禽(かきん)との接触を避け、もし触れた場合は手を洗うよう呼び掛けている。
 香港ではことし前半に、少なくとも17羽の鳥インフルエンザ感染が確認されている。
 世界保健機関(WHO)によると、2003年以降の鳥インフルエンザによる死者数は世界全体で200人以上。今月に入ってからはスマトラ島の男性が鳥インフルエンザで死亡。インドネシアの同ウイルス感染による死者数は90人以上となった。

ロイター
2007年
11月25日
病原体の警告@ 感染症 国境なき拡大
新型インフル流行 甘い想定
 ワクチンや抗生物質で感染症を克服してきた人類に新たな脅威が襲っている。高速交通網は危険な病原体を瞬時に世界各地に運び、治療が可能だったはずの感染症でも、薬が効かない耐性菌が出現し犠牲者が出ている。感染症の現状を報告する。

 年間3000万人を超す渡航者が利用する成田空港。国境を越えた感染症の入り口でもある。様々な病原体が人類を狙うが、日本への侵入を阻止できないと、最悪64万人の犠牲者が懸念される感染症がある。新型インフルエンザだ。
 今月16日、同空港で行われた発生時の訓練で、国はこんなシナリオを描いた。 東南アジアのW国で新型インフルエンザ「H5N1」が発生。それから13日目に帰国したA氏が、機内で高熱などに見舞われ、空港の検疫所が対応し、国立感染症研究所(感染研)で病原ウイルスが見つかった。A氏は指定された病院に収容され、水際で感染拡大は抑えられた。
 問題は、症状がないため検疫を通過し、帰国後4日目で発症したB氏の例だ。治療のかいなく死亡、患者と接触した人にも発症者が出る。W国での発生から約2か月後には患者は200人に増加。3か月後には全国に大流行し、感染者と死亡者が続出。社会生活は混乱の極みに陥った−−。
 シナリオは国民には遠い存在のようだが、感染研の岡田晴恵研究員は「新型はこの1、2年で発生する可能性が高い。人に感染しやすい遺伝子変異が世界各地で報告されている」と、切迫した現状を語る。
 新型インフルエンザは、鳥インフルエンザが変異して、人から人へ容易に感染するようになった病気だ。鳥インフルエンザは主に東南アジアで猛威をふるい、世界保健機関によると、2003年以降、H5N1に約330人が感染し、200人以上が死亡。致死率は6割を超える。インドネシアでは、人から人への感染が疑われる例も目立つ。
 岡田さんは、危機感を伝えるため、新型インフルエンザの上陸による混乱を描いた「H5N1」を今秋に出版。オーストラリアの研究機関のデータや国内対策の現状などを根拠に、大流行までの時間は半月程度、犠牲者も210万人に上る可能性があると指摘する。
 岡田さんは「流行の波を小さくするためには、国民全員に備蓄ワクチンを接種するくらいの思い切った危機管理が必要」と話す。
 新型インフルエンザに詳しい外岡立人・小樽市保健所長も「新型は確認時点で、かなり感染が広まっていて、国内流行も一気に起きるだろう。行政の力を過信せず、1人1人の強い自覚が必要」と話している。

■チクングニヤ熱…蚊を媒介に感染 ノロウイルス…海外で流行の新種
 様々な病原体が国境を越え、感染症は拡大する。
 今夏、北イタリアの隣り合う2つの小さな村で、高熱と関節痛を特徴とする原因不明の熱病がはやった。約3800人の住民に約300人の患者が出て、1人が亡くなった。原因は欧州で流行例がない感染症「チクングニヤ熱」だった。
 アフリカ、東南アジアなど熱帯で流行、感染者の血を吸った蚊が媒介する。2005〜06年に、インドで140万人以上の患者が発生。インド洋のレユニオン島では全島民の3分の1の26万人が患者となり、238人が死亡した。
 イタリアの例は6月にインドを旅行した住民が、蚊にさされて感染、ウイルスを持ち込んだとわかった。
 この感染症の先進国での「流行」は初めて。倉根一郎・感染研ウイルス第1部長は「日本人はこの病気に免疫がない。イタリアと同じことが起こる可能性は否定できない」と警告する。
 その根拠として、チクングニヤ熱やデング熱を媒介するヒトスジシマカの国内での生息域拡大がある。小林睦生・感染研昆虫医科学部長は「生息域の北限が年々上がっている。渡航者も増え、国内流行の条件はそろっている」と指摘する。
 老人ホームや病院などで食中毒を引き起こす感染性胃腸炎のノロウイルスも、想像以上の速さで国境を越えることがわかってきた。
 昨冬、過去25年で最大の流行となったノロウイルスの大半は、昨年上半期に英国、香港などで大流行した新しいタイプであることを、感染研の本村和嗣研究員が突き止めた。
 ノロウイルスはカキの生食と関連付けられがちだったが、嘔吐(おうと)物や感染者が調理した食べ物などを介して、人から人に感染することがわかってきた。本村さんは「海外から持ち込まれて流行する可能性も浮上してきた」と話している。

■深層水温上昇南半球寒冷化の誘因
 太平洋の海底を流れ、南極付近で海面に上がってくる「深層水」の温度が2003年までの約10年間で上昇傾向にあることが海洋研究開発機構の深沢理郎(まさお)・地球環境観測研究センター長(海洋物理学)らの調査でわかった。
 「東京テクノ・フォーラム21」(代表=老川祥一読売新聞東京本社社長・編集主幹)の研究交流会で先ごろ講演した深沢センター長は、こうした海水温の変動が南半球の寒冷化に関与する可能性が高いとの見通しを示した。
 南極周辺で沈んだ海水には、太平洋の海底を北上し、浮かび上がりながら南に戻る流れがある。研究チームは、各国の観測船のデータで、1990年代前半と03年の海水温を比べた。
 その結果、4000メートル以深の海水温は約10年間で0.003〜0.01度上がった。米国の研究者らの調査では、大西洋の深層水の温度が約0.005度上がったとわかっている。
 地球温暖化で南極の氷がとけて塩分は薄まり、海水は沈みにくくなっている。環流する深層水の流速も落ちて、海底の地熱に長時間温められる結果となり、水温が上昇したとみられる。
 南極周辺で上がってきた深層水は冷たい空気を温めるが、海水供給が遅くなれば大気を温める効果が薄れて南半球では寒冷化になるという仕組みだ。深沢センター長は「地球温暖化で、北が熱く南が寒いという2極化が起きるかもしれない」と語った。

新型インフルエンザ 国内流行の想定

連載は長谷部耕二、藤田勝、宮崎敦、木村達矢が担当します。

読売新聞
2007年
11月25日
タミフル注意書き 「日本で死亡例」付記 FDA勧告
 【ワシントン=渡辺浩生】米食品医薬品局(FDA)は23日、服用後の患者の異常行動や突然死との因果関係が指摘されているインフルエンザ治療薬「タミフル」について、日本では死亡例があったことを注意書きに加える方針を固めた。27日に開催されるFDA諮問委員会での承認を経て正式に決定する。

 FDAがインターネット上で公開した諮問委向けの書面によると、FDAは、タミフルに関する異常行動の事例596件を検証。その結果、服用と異常行動との「直接的な因果関係は不明確」とした。ただ、「成人や子供の患者で服用後に幻覚や精神錯乱を起こし、深刻な負傷や死亡を招く事例もある」と、日本での事例を注意書きに追加するよう勧告している。

 同じインフルエンザ治療薬の「リレンザ」についても、安全上の注意事項として、服用後の異常行動について、報告がある−との内容を加える方針だ。

 スイスのロシュ社製造のタミフルは服用患者の75%を日本が占め、治療以外に予防薬としても使われている。厚生労働省によると、服用後に異常行動を起こした患者は、平成13年の販売開始から200人以上報告されており、同省は12月中旬にも、服用と異常行動との因果関係について結論を下す予定だ。

 FDAは昨年、タミフル服用後の患者が自傷行為など異常行動を起こした報告があるとの注意書きを義務づけたが、今回はさらに踏み込んで死亡例も付記すべきだと判断した。

 タミフルは新型インフルエンザ治療に有効とされ、各国で備蓄が進められている。

産経新聞
2007年
11月23日
新型インフル対応合同訓練
 備中県民局は22日、世界的な大流行が懸念されている新型インフルエンザの発生を想定した訓練を、倉敷市真備町のマービーふれあいセンターで実施した。約150人が参加。井笠地域の診療所で男性が感染の疑いがあると診断された―との想定。3月に国がつくった行動計画に沿って対応手順を確かめた。内の空気が外に漏れない仕組みの患者搬送用アイソレーター(感染防止カプセル)を搭載した搬送車も見学した。

中国新聞
2007年
11月22日
鹿児島県:早期対応で封じ込め 新型インフルエンザ県対策協議会 ガイドライン案を承認
 新型インフルエンザ対策について、行政や医療機関などが話し合う県感染症危機管理対策協議会が21日、県庁であった。発生段階に合わせた「医療体制」や「早期対応戦略」など13項目のガイドライン案を承認。年内に策定する。

 「医療体制」では、新型インフルエンザが県外で発生した時点で、県内の保健所に発熱相談センターを設置。症状が出た人に「発熱外来」の病院で受診するよう促す。「発熱外来」は、県立や市立の病院など県内12カ所を県知事が指定。一般の患者と隔離して感染の拡大を防ぐ。

 「地域封じ込め作戦」となるのが「早期対応戦略」。患者に対する適切な治療と発生地域への移動制限、学校の休校などのほか、患者が発生した家族や地域の住民らに抗ウイルス薬タミフルを投与することで被害を最小限に抑える。「ワクチン接種に関する実施計画」では、社会機能維持に向け、医療従事者や警察、消防、報道関係者らを対象にワクチン接種を促すことにした。

 同会議は医師会や公立病院、自治体、自衛隊、消防などの代表で構成。県は「県民の生命、健康を守るため関係機関との連携を一層密にしたい」と話している。

西日本新聞朝刊
2007年
11月22日
韓国・ASEANセンター、来年ソウルに設立で合意
【シンガポール21日聯合】盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の首脳は21日、各分野の域内交流活性化に向けた韓国・ASEANセンターを来年中にソウルに設立することで合意した。韓国・ASEANセンターは、理事会、執行委員会、事務局をおいて活動し、一種の大使館の機能と役割を遂行する。こうしたセンターは、日本ではすでに81年に設置、中国も来年1月に設置を予定している。
 シンガポールを訪問中の盧大統領は同日、第11回韓国・ASEAN首脳会議に出席。1993年の首脳会議発足以来、政治・経済・社会・文化などあらゆる分野で域内交流が飛躍的な発展を遂げたことを評価するとともに、双方の貿易規模をさらに拡大し投資の流れを促進するため、各国外相が署名した韓国・ASEANセンター設立了解覚書を採択した。

また盧大統領は、各国通商担当相が署名した韓国・ASEAN自由貿易協定(FTA)協定が採択されたことを歓迎し、ASEAN域内の開発格差縮小に向け、来年から500万ドルを追加で支援するなど、対ASEAN開発協力強化の意志を表明した。会議ではこのほか、6カ国協議の順調な履行と南北首脳会談の結果を説明し、朝鮮半島の平和と安定に向けた韓国政府の努力に対する積極的な支持に謝意を述べたほか、国を超えた犯罪の摘発努力の一環として今年初めて施行された、韓国・ASEAN麻薬撲滅支援事業の成果を評価した。

 各国首脳はこの会議後、2005年の会議で採択した韓国・ASEAN行動計画に基づき、今年1年間推進してきた協力事業の実績を点検・評価する「第2階履行報告書」を採択した。

 盧大統領はこの日、ASEAN10カ国と韓国、日本、中国、豪州、ニュージーランド、インドの10カ国が参加する第3回東アジア首脳会議(EAS)にも出席した。参加国首脳は気候変動と環境問題について、域内諸国レベルでの共同対策が急がれるとの認識を同じくした。盧大統領は、人的資源開発に向けた教育部門での協力、鳥インフルエンザ予防と国際的災害対応に関する韓国政府の努力を説明し、これら問題に対する域内諸国間の持続的な協力の必要性を強調した。

 EASでは会議終了後に「気候変動、エネルギー、環境に関するシンガポール宣言」に共同署名し、南北首脳会談及び北朝鮮各関連内容も盛り込まれた議長声明を採択した。

 盧大統領は4日間にわたるシンガポール滞在日程を終え、22日午後に帰国する。

YONHAP NEWS
2007年
11月22日
【シンガポール】日・ASEAN、経済協定で基本合意
シンガポールを訪れた福田康夫首相は21日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳と会談し、「日ASEAN包括的経済連携協定(AJCEP)」に基本合意した。原産地規則に「累積」の概念を取り入れたのが大きな特長で、ASEANで操業する日系メーカーにとって販売面で有利に働きそうだ。来年後半の最終合意を目指す。

 日本はコメ、乳製品などを対象から外した上で、輸入額で90%を占める品目の関税を協定の発効直後に撤廃する。10年以内にこれを93%にまで引き上げる。ASEAN6カ国(シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ブルネイ)も10年以内に90%の品目の関税を段階的に撤廃する。
 
 後発の4カ国には期間に差を設ける。ベトナムは15年以内に品目数の90%の関税を徐々に撤廃。カンボジア、ラオス、ミャンマーの3カ国は18年をかけて85%を段階的に撤廃する。
 
 原産地規則の定義変更はASEANに製造・販売網を構築した日系メーカーにとってメリットがありそうだ。
 
 例えば薄型テレビの付加価値の60%以上をパネルが占めると仮定した場合、現行の2国間経済連携協定(EPA)では、パネルを日本で生産し、ASEANの相手国A国に輸出した段階では無関税になる。しかしA国で40%未満の付加価値をつけて組み立て生産した後に、完成品をASEAN内のB国に輸出すると、ASEAN自由貿易地域(AFTA)の関税がかかる。40%以上をASEAN内で生産しないと、ASEAN産とはみなされないからだ。
 
 今回、基本合意したAJCEPでは、「累積」の概念を持ち込むことで、日本製部品をA国の原産材料とみなすため、B国への完成品輸出が無関税になるというメリットがある。
 
 ■鳥流感など支援
 
 外務省の坂場三男報道官によると、福田首相はASEAN首脳との会談の席上、鳥インフルエンザや海上安全保障などの支援策を明らかにした。
 
 鳥インフルエンザ対策では抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」をシンガポールに備蓄し、流行に備える。海上安全保障と海上輸送では5年間に3億米ドルを支援する。この一環として300人の船員を訓練する。
 
 交換留学の対象も拡大する。現在は高校生だけを対象としているが、これを中学、大学、大学院生にまで広げる。福田首相の父親、福田赳夫元首相が1977年、第1回日ASEAN首脳会議で福田ドクトリン「心と心のふれあい」を打ち出したのを記念して、首相がみずから対象枠の拡大を提唱した。

NNA
2007年
11月22日
現時点で因果関係データなし=睡眠との関連調査−タミフルと異常行動・厚労省部会
インフルエンザ治療薬「タミフル」服用と異常行動などの因果関係を臨床面から検証する厚生労働省の専門家作業部会(座長・鴨下重彦国立国際医療センター名誉総長)が21日開かれ、睡眠との関連を調べた臨床試験結果が報告された。同部会は「因果関係を示すデータは現時点ではない」との見解で一致した。
 臨床試験を実施した製造販売元の中外製薬が「症例数が少なく、結論を得ることは困難」とする中間結果を報告した。
 同省は12月中旬までに、疫学調査の結果なども踏まえ、因果関係について最終判断する方針。

産経新聞
 
2007年
11月21日
タミフル作業部会:睡眠への影響「認められず」
インフルエンザ治療薬「タミフル」について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会が21日開かれ、服用が睡眠に与える影響を探る試験を実施している発売元の中外製薬は、異常は認められないとする中間報告をした。作業部会も報告を妥当としたが、調査症例が11例と少なく、30例調査後の報告をみて最終判断する。10代前後の患者の服用後の「異常な行動」は、目覚めた直後に起きる例が目立つため、睡眠への影響を調べていた。

 試験対象は20〜22歳の健康な男性で、タミフルを服用した場合と服用しなかった場合の脳波などを解析。肝機能などの検査項目がわずかに上昇した人もいたが、服用との因果関係は否定されたという。睡眠異常や異常な脳波は認められず、睡眠を妨げる作用もないとした。【下桐実雅子】

毎日新聞
2007年
11月21日
【英国】鳥流感、新たな感染確認
 英環境・食糧・農村省は19日、イングランド東部サフォーク州の畜産農家で新たに鳥インフルエンザの感染が確認されたと明らかにした。ウイルスは致死性の強いH5N1型で、先に同ウイルスが発見された場所から半径10キロの「監視地域」内で見つかった。

 今回は9,000羽の七面鳥を処分。新たにこの農家の半径3キロ以内が「保護地域」、10キロ以内が「監視地域」に指定されている。

 最初に感染が判明したのは、ノーフォーク州との州境に近いディス(Diss)近郊にある養鶏場。18日には予防的措置として両州の4カ所で合わせて約2万2,000羽の処分が終了している。
NNA
2007年
11月21日
ASEAN>首脳会議、EPA合意を歓迎
 【シンガポール大澤文護】日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が21日、シンガポールで開かれ、日本とASEANによる経済連携協定(EPA)締結の正式合意を確認し、合意を歓迎する共同声明を発表した。日本政府は各国の内容点検作業が済み次第、08年中の署名・発効を目指す。

 EPA締結は19日の日ASEAN経済相会合で正式合意した。21日の首脳会議共同声明は(1)EPAの正式合意を歓迎する(2)物品・サービス貿易、投資、経済協力を含む包括的な内容となったことを評価する(3)日ASEANの経済的結びつきを強めると確信する−−としている。

 福田康夫首相はASEAN憲章の採択を歓迎し、憲章発効後にASEAN担当大使の任命を検討すると述べた。また、ASEANへの具体的な支援策として、▽鳥インフルエンザ対策で50万人分の抗ウイルス剤を追加支援する▽海上安全の確保のため今後5年間で3億ドルを拠出、港湾整備や海上保安要員の人材育成を支援する▽青少年交流のためASEAN各国の高校生600人を日本に受け入れる−−と表明した。

 福田首相はさらに、日本とASEANの関係強化策を話し合う「日ASEAN賢人会議」を早急にスタートさせ、具体的な提言を来年の首脳会議で明らかにしたいとの意向を示した。北朝鮮問題については「非核化の進展と拉致問題の解決を目指したい」と述べ、各国に協力を求めた。

毎日新聞
2007年
11月20日
大分:鳥インフルに備え〜玖珠町の家畜市場
防護服姿でニワトリをタンクに入れる職員

 高病原性鳥インフルエンザの発生を想定した県内では初めての防疫実地演習が19日、玖珠町の豊後玖珠家畜市場で行われた。

 鳥インフルエンザは大陸からの渡り鳥が媒介するとされる。本格的な渡来シーズンを前に、万が一の発生に備えて県西部振興局、玖珠家畜保健衛生所、日田玖珠県民保健福祉センターが実施した。

 同町の2万羽を飼育している養鶏場で発生したとの想定で、約60人が参加。防疫作業を行う16人が防護服に着替え、マスクやゴーグルを着用した後、8人一組になってニワトリ200羽をかごから引っ張り出し、次々にポリタンクに入れていた。作業終了後は、汚染された可能性のある防護服などを、触らないように火ばさみでゴミ箱に入れた。

 同衛生所の小野譲所長は「鳥インフルエンザの発生は災害で、初期の対応が重要。準備にかなり時間がかかるなど、改善点が分かって良かった」と話していた。

読売新聞
2007年
11月20日
英国で2例目のH5N1型鳥インフルエンザ検出
 11月19日、英国で高病原性のH5N1型鳥インフルエンザが検出。
 英国で高病原性のH5N1型鳥インフルエンザが検出され、感染が見つかった家禽農場はこれで2つ目となった。 
 英環境・食糧・農村省の報道官によると、この農場は先週「危険区域」と指定された範囲にあり、すべての七面鳥は処分された。 
 報道官は「当初検査時に医学的には健康だったことから、それよりも早期に感染していたようだ」と述べた。
 最初の感染は13日、英南東部ノーフォーク州とサフォーク州境界地点の農場で見つかった。

ロイター
2007年
11月16日
新型インフルエンザ、侵入阻止で初の機内訓練…成田空港
海外での新型インフルエンザ発生を想定し、航空機内で消毒の訓練をする職員 厚生労働省と千葉県は16日、人への感染力が強い「新型インフルエンザ」の侵入を水際で防ぐための訓練を、成田空港で実施した。

 実際の航空機を初めて使用し、防護服姿の成田空港検疫所の職員ら約70人が、本番さながらの作業を行った。

 訓練は、海外で新型インフルエンザに感染した疑いのある患者1人が、航空機で成田空港に到着したとの想定で実施。防護服を着た職員たちが、乗客役の職員が乗り込んだ機内に入り、患者の病院搬送や感染した恐れのある乗員乗客の健康調査、機内消毒などの流れを確認した。

読売新聞
2007年
11月16日
航空機で新インフル訓練
新型インフルエンザ対策訓練で、防護服を着用し感染者を搬送する空港検疫所の職員=16日午前、成田空港 航空機で新型インフル訓練 政府、千葉県と合同で


 新型インフルエンザの国内発生に備え、地方と連携し対応能力を向上させようと、政府は16日、成田空港や空港近郊で患者が確認されたとの想定で、千葉県と合同訓練を実施した。自治体との訓練は今年2月の徳島県に続き2回目。実際の航空機を使った検疫態勢の確認は初めて。

 午前8時半すぎに始まった訓練は、鳥インフルエンザ(H5N1型)が新型インフルエンザに変異して東南アジアで流行、現地で感染した日本人旅行者が民間機で成田空港に到着したと想定。

 内閣官房から関係省庁と千葉県に対し、訓練の進行に合わせた課題が電子メールで送信され、受け取った側は指定の時間以内に対応策をまとめて返信した。

 成田空港では空港検疫所の職員ら約70人が参加。旅行客役の男性が機内で発熱やせきなどの症状を訴え、防護服を着込んだ医師らが機内に乗り込んで男性の体温を測るなど診察。その後、指定病院に搬送した。

共同通信
2007年
11月15日
英から鶏など輸入停止
農林水産省は14日、英国で鳥インフルエンザが発生したことを受けて、13日から鶏などの輸入を停止したと発表した。英国からはブロイラー用として鶏のひなを2006年で161,530羽輸入している。英国産は輸入量全体の4分の1に相当するが、同省は「業者が輸入先を米国などに振り替えて対応するので国内への影響は大きくない」とみている。

日本経済新聞
2007年
11月15日
【英国】鳥2万2,000羽を処分、鳥流感の拡大阻止へ
イングランド東部サフォーク州の畜産農場で致死性の強いH5N1型鳥インフルエンザの感染が確認されたのに伴い、同州と隣のノーフォーク州で合わせて約2万2,000羽の鳥が処分された。14日付BBC電子版が報じた。

ノーフォーク州との州境に近いディス(Diss)近郊にある養鶏場で11日、クリスマス向けの七面鳥が鳥インフルエンザで大量死。ここで飼育していた七面鳥5,000羽やアヒル1,000羽、ガチョウ500羽が処分された。当局は現場から半径3キロ以内を「保護地域」、10キロ以内を「監視地域」に指定し、家禽(かきん)類の移動や屋外での飼育を禁じている。

今回は新たに両州の4カ所で処分が行われた。当局はこれについて「感染拡大を防ぐため」と説明、鳥インフルエンザの発病が確認されたわけではないとする。なお5カ所の農場はすべて同じ業者によって運営されている。

サフォーク州では2月にも七面鳥からH5N1型ウイルスが検出され、16万羽以上が処分されている。

NNA
2007年
11月15日
鳥インフルエンザの島内発生を想定し、県や市の動きを確認した対策検討会=14日、中原のアミューズメント佐渡
鳥インフルエンザ対策検討会

 高病原性鳥インフルエンザの対策検討会(県佐渡地域振興局主催)が14日、佐渡市中原のアミューズメント佐渡で開かれた。同日、市内の養鶏場で異常鶏が発見されたとの想定で、対策検討会に合わせ同振興局が作成した佐渡地域用の対応マニュアルに沿って県や市の担当者らが対応を確認した。

 異常鶏の発見を受けて県はまず病性検査を行い、鳥インフルエンザと判明した場合、まん延防止策として全島を移動制限区域に設定し、各関係団体へ連絡。養鶏場での鶏の処分や畜舎の消毒のほか、作業員の健康管理などにも取り組む。また風評被害対策では、食の安全性に関する情報発信で市民の混乱を防ぎ、住民周知を徹底する。

 市の対策本部では住民説明会を開き、健康相談窓口などを開設。佐渡トキ保護センターはトキを隔離し、終息宣言までトキの森公園への立ち入りを禁止するなどの対応を取る。

 検討会は発生の際に現地対策本部が置かれる同振興局と、市などの役割を明確にし、スムーズな連携を図り防疫体制を万全にすることが狙い。鳥インフルエンザに対する地域ぐるみでの検討会は県内でも初の試み。行政やJAの担当者、獣医師、飼料取扱業者ら約九十人が参加した。

 県中央家畜保健衛生所佐渡支所の中田稔支所長は「鳥インフルエンザはこれからの季節に発生の危険がある。島外で発生した場合でも冷静な対応をお願いしたい」と呼び掛けていた。
新潟日報
2007年
11月14日
栃木県 新型インフル対策 県がガイドライン
 出現が懸念されている新型インフルエンザ対策で県が策定した行動計画を具体的に進めるため、医療機関や市町村、企業、住民などが取るべき対策のガイドラインを、来年三月までに独自に作成する方針であることが十三日、分かった。関係機関と調整した上で、行動のマニュアルになるような内容にしたい考えだ。
 福田富一知事が同日の定例記者会見で明らかにした。

下野新聞
2007年
11月14日
英国、東部で鳥インフル発生

 英国政府は十三日、英国東部サフォークの農場で発生した鳥インフルエンザが高病原性のH5N1型ウイルスであると発表した。同日に家きん類数千羽の処分が始まった。(欧州総局)

日本経済新聞
2007年
11月13日
新型の脅威、小説で警告 感染研の岡田研究員
 東南アジアの島国で新型インフルエンザが発生。ウイルスは現地に滞在していた自営業者やビジネスマンによって日本にもたらされ、強い感染力と毒性により、日本だけで2カ月間に120万人もの死者が出る―。
 新型インフルエンザの脅威を小説風に描いた「H5N1」(ダイヤモンド社、1680円)が9月に出版された。著者は国立感染症研究所ウイルス第3部の岡田晴恵研究員。専門知識を基に、被害を具体的に想定、国への苦言や提言も盛り込み、医療、行政関係者の関心を集めている。
 新型インフルエンザは、アジアを中心に広がりつつあるH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが変異して出現すると考えられている。通常のインフルエンザと違い、だれも免疫を持っていないので、世界的大流行になると考えられ、各国が対策を急いでいる。
 岡田研究員によると、現実的な対策は、H5N1型ウイルスを基に国民全員分を作っておいたワクチンで基礎的な免疫をつけ、備蓄したタミフルで早期に治療、重症化を防ぐこと。
 日本では、タミフル備蓄は進みつつあるが、ワクチンは近く製造承認という段階。何より問題なのは、「国の行動計画が、新型ウイルスの毒性を弱毒としていること」と岡田研究員は指摘する。
 行動計画は、国内の死者を約64万―17万人と想定している。致死率を、スペインインフルエンザ(スペイン風邪、2%)やアジアインフルエンザ(アジア風邪、0.53%)並みとした結果だ。
 しかし、世界保健機関(WHO)のまとめでは10月31日現在、H5N1型には世界で333人が感染し、61%に当たる204人が死亡している。「H5N1型は強毒なのに、行動計画は被害を過小評価している。海外のシンクタンクは、日本の死者を210万人と試算している」(岡田研究員)。
 また、実際の対策に当たる地方自治体についても、鳥インフルエンザが発生した大分、宮崎両県や、2度の大地震に襲われた新潟県、東京都の一部の区など、危機管理意識の強い自治体を除き準備は不十分とみる。
 本では、新型発生は今年10月という設定。岡田研究員は「出現は10年、20年先の話ではない。この2、3年と考えています」と語った。

共同通信社
2007年
11月13日
トキ:東京・多摩動物公園で分散飼育へ

環境省主催のトキ飼育繁殖専門家会合が12日、新潟県佐渡市内で開かれ、佐渡トキ保護センターで飼育されている2ペア計4羽を12月初旬にも、多摩動物公園(東京都日野市)に移送し、分散飼育を始めることを決めた。鳥インフルエンザを避けるための緊急措置で、トキの初の分散飼育となる。

 新潟県環境企画課によると、会議ではトキの繁殖計画などを話し合った。

毎日新聞

2007年
11月13日
鳥インフル対策トキ分散、佐渡の4羽、東京で飼育へ
 環境省は12日、新潟県佐渡市で、トキの飼育と繁殖に関する専門家の会合を開き、佐渡市で飼育されているつがい2組を12月初めに、東京都日野市の多摩動物公園に移して分散飼育することを決めた。佐渡市だけで飼育すると、鳥インフルエンザなど感染症で全滅する恐れがあるための措置。1981年に最後の野生のトキを捕獲し飼育を始めて以来、佐渡市以外でトキを飼育するのは初めて。 多摩動物公園は、トキの保護増殖で保護センターを技術的に支援してきた実績もあり、トキの飼育に適した施設も持っていることから選ばれた。4羽のトキは感染症を防ぐため、非公開となる予定。

日経新聞
2007年
11月13日
英国農家で七面鳥の感染を確認 5千羽処分
【ロンドン町田幸彦】英政府衛生当局は12日、同国南部のサフォーク州の農場で七面鳥からH型鳥インフルエンザのウイルス感染が確認され、約5000羽を処分すると発表した。この農場で飼育されているアヒル、ガチョウもすべて処分する方針だ。クリスマス料理に使われる七面鳥の販売価格が上昇する恐れがあると英メディアは伝えている。

毎日新聞
2007年
11月13日
【英国】七面鳥から鳥流感ウイルス、サフォーク州で5千羽処分
環境・食糧・農村省は12日、イングランド東部サフォーク州の畜産農家で鳥インフルエンザの感染が確認されたと明らかにした。これにより約5,000羽が処分されている。

ノーフォーク州との州境に近いディス(Diss)にある養鶏場で、クリスマス向けの七面鳥が多く死んでいるのが見つかったた。検査の結果、H5型の鳥インフルエンザウイルスが原因と判明。致死性の強いH5N1型かどうかは調査中で、13日中には明らかになる見込み。

この農家ではアヒルやガチョウも飼育していたが、すべて処分される予定。当局は現場から半径3キロ以内を「保護地域」、10キロ以内を「監視地域」に指定し、家禽(かきん)類の移動や屋外での飼育を禁じた。

サフォーク州では2月にも七面鳥からH5N1型ウイルスが検出され、16万羽以上が処分されている。

NNA
2007年
11月13日
鳥インフル撲滅へ共同研究 鳥大、京産大と学術協定
 鳥取大学(能勢隆之学長)と京都産業大学(坂井東洋男学長)は十二日、鳥インフルエンザの研究に関する学術交流協定を締結した。両大学の研究センターを軸に共同研究を進め、鳥インフルエンザの撲滅に向けて成果が期待される。鳥大が国内の大学と共同研究協定を結ぶのは初めて。


協定書を手に握手する能勢学長(右)と坂井学長=12日、鳥取市の鳥取大学
 両大学は長崎大学が設置するベトナム・ハノイの研究拠点で鳥インフルエンザの実態調査や流行予測を進めるとともに、国内での渡り鳥の鳥インフルエンザ保有調査、抗ウイルス剤開発研究などに連携して取り組む。

 京産大では今年四月に鳥インフルエンザ研究センターが設置され、三月末まで鳥取大学農学部鳥インフルエンザ研究センター長だった大槻公一教授がセンター長に就任。実質的な共同研究が行われてきた。

 鳥取市の鳥大で行われた調印式で、能勢学長は「世界的に研究拠点として認知されることを期待する」、坂井学長は「両大学が核となって研究を進められることを願っている」と述べた。

日本海新聞
2007年
11月13日
鳥インフル 鳥大と京産大が協定
実態調査や遮断素材の開発 

 鳥取大と京都産業大(京都市)は12日、鳥インフルエンザ研究に関する学術交流協定を結んだ。流行しているベトナムの実態調査や、国内の野鳥のウイルス保有状況の調査、ウイルスを遮断するマスク素材の開発などを共同で進める。

 鳥取大の鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター長を務めた大槻公一氏が昨年、京都産業大に新設された鳥インフルエンザ研究センター長に就任したのがきっかけ。

 この日、協定書の調印式が鳥取大であり、能勢隆之・鳥取大学長が「両大学が世界的な研究拠点として認知されることを期待する」とあいさつ。坂井東洋男(とよお)・京都産業大学長は「人の健康、食の安全・安心の確保へ、研究を進めたい」と応じた。

 高病原性の鳥インフルエンザは今年に入って宮崎、岡山両県の養鶏場で発生。世界では感染による死者が200人を超え、人類が抵抗力を持たない新型インフルエンザの出現につながることが懸念されている。

 大槻センター長は「ウイルスが日本に侵入する危険性は減っておらず、防疫のための調査研究が急務」と成果に期待している。

読売新聞
2007年
11月12日
鳥インフル研究で学術交流協定 京都産業大と鳥取大
京都産業大(京都市北区)と鳥取大(鳥取市)は12日、鳥インフルエンザ研究に関する学術交流協定を結んだ。両大学は鳥インフルエンザの研究施設を備えており、今後、共同研究の推進など連携を深める。

 京都産大は、昨年10月に鳥インフルエンザ研究センターを設置した。現在、鳥取大の鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターとともに、ベトナムに長崎大が設置した拠点で、東南アジアにおける鳥インフルエンザの撲滅に向けた共同研究を行っており、さらに人的、経済的な連携を深めるため、協定を結んだ。

 協定の調印式は、鳥取大で行われ、京都産大からは坂井東洋男学長や大槻公一・鳥インフルエンザ研究センター長ら、鳥取大からは能勢隆行学長らが出席した。今後は、ベトナムでの研究の推進に加え、琵琶湖に飛来する渡り鳥の調査なども共同で行うことを確認した。

 大槻センター長は「鳥インフルエンザに関する研究者は少なく、両大学が連携し、調査地域を分担したりすることで研究を効率的に行える」と話している。

京都新聞
2007年
11月11日
インドネシアで鳥インフルエンザによる91人目の死者
 インドネシア保健省は10日、同国スマトラ島リアウ州に住む男性(31)が鳥インフルエンザにより死亡したと発表した。これで同国の鳥インフルエンザによる死者数は91人となった。
 保健省のスポークスマンが電話のテキストメッセージで明らかにしたところによると、感染した鶏との接触が鳥インフルエンザの感染経路として最も一般的とされるが、6日に死亡したこの男性に鶏との接触があったかどうかは現時点で不明という。
 また、同省の鳥インフルエンザ担当局の別の担当者は、この男性は、せきや発熱、呼吸困難の症状がみられ、地元の病院から州都の病院へ転送される途中で死亡したと述べた。 
[ジャカルタ 10日 ロイター] 
2007年
11月10日
新型インフルエンザ:患者想定し、品川で訓練 /東京
 新型インフルエンザ患者が発生した想定の「発熱センター設置・運営訓練」が9日、品川区保健センター(同区北品川3)であった。

 訓練は、同センターに設置された「発熱センター」を訪れる患者を医師が診察。聞き取り調査でインフルエンザ感染者かどうかを判断した。

 また、室外より気圧を低くして室内の空気が外に漏れない仕組みの部屋へ感染の疑いのある患者を連れて行き、医療機関へ搬送するまで待たせるなど、本番さながらの手順。患者同士の接触を避けたり、医師らが手順通りに防護服を脱ぐなど、患者やスタッフ同士の感染予防の訓練もあった。

産経新聞
2007年
11月10日
鳥インフル死者91人に インドネシア
インドネシア保健省は10日、スマトラ島中部リアウ州の男性(31)が鳥インフルエンザで死亡したと発表した。インドネシアの死者数は世界最多で、これで91人となった。

 男性は10月末に発症、今月6日に死亡した。インドネシアでは多数の住民が自宅で鶏を飼っており、鶏に接触して感染する例が多いが、この男性が病気の鶏と接触したかどうか明らかではない。(共同)

産経新聞
2007年
11月9日
栃木県:危機意識持ち備えを 新型インフルエンザ 県内で流行したら 県試算最大被害 死者9400人 受診者38万人

 高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)のウイルスが突然変異することで、世界的な大流行が懸念されている新型インフルエンザ。県の試算では、最大の被害を想定した場合、約三十八万人の県民が医療機関を受診し、約九千四百人が死亡するという。ひとごとではない将来の“有事”への備えはどうなっているのか。現状での課題を探った。 (小倉貞俊)

 ◇仮想訓練

 二〇〇七年十月。大田原市の畜産試験研究所に勤務する男性(40)が、鳥インフルエンザの発生国である東南アジアのX国から、農業技術指導を終えて帰国。間もなく三八度の熱と咳(せき)、呼吸困難を発症した−。

 以上は先月、県が大田原赤十字病院で行った、新型インフルエンザ対策の実地訓練での仮想設定だ。約六十人が参加、救急隊員らが防護服を着用し、感染を防ぐ陰圧室に患者を搬送するなどした。県による訓練は、四月に続き二度目となる。

 県の担当者は「外国で新型インフルエンザが出現しても、瞬く間に国内はもちろん、県内に蔓延(まんえん)するのは避けられない」と表情を引き締める。

 現在、世界保健機関(WHO)が六段階に分類する新型インフルエンザの“警戒度”は、鳥から人へ感染するウイルスによる「フェーズ3」。だが、人から人へ感染するウイルスが近い将来に発生し、次段階の「フェーズ4」へ移行する危険性が高まっているという。

 県は、国が〇五年に作った行動計画(今年十月に改定)を受け、同年十二月に行動計画を作成し態勢を整備。国が本県の目標数としている十六万六千人分の抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」も本年度に備蓄を終え、医療従事者が感染を防ぐための防護服も三千五百着購入した。

 ◇医療機関

 一方で、課題も少なくない。まずは、最大で三十八万人とも試算される受診患者への対応だ。

 フェーズ4になると、住民が医療機関に殺到するのを防止するため、保健所などに「発熱相談センター」を設置。感染が疑われると、病院や公共施設の「発熱外来」で受診させる仕組みになっており、入院先には県内五つの医療圏に指定している指定感染症医療機関の五病院で、計二十六床を確保している。

 だが、感染者が増加すれば通常の病院や公共施設に収容することになり、県の見積もる最大被害時の入院患者数は約三万人。県の担当者は「現在、診療所や入院先を確保するため、医師会や医療機関への依頼を検討している段階」とするにとどまっている。

 ◇意識啓発

 もちろん、医療だけの問題ではない。

 「同時流行が始まれば、国は頼れない。自治体は自治体で、個人は個人で自衛するしかない」

 こう語気を強めるのは新型インフルエンザの猛威に警鐘を鳴らす小説「H5N1」の著者で、国立感染症研究所の研究員・岡田晴恵氏だ。

 感染拡大防止のための外出制限の仕組みや、感染者が出る前に学校を休校にすることの周知、感染したごみの処理、独居老人の餓死などを防ぐ対応−。県内市町との連携も含め、自治体に必要な事前準備は少なくない。

 また、個人に対しても、食料・医薬品の備蓄や、発生時には外出を避けて会社や学校を休むことへの心構えを力説する。

 岡田氏は「最悪の状況を想定してシミュレーションを作り、県全体で取り組まなければ手遅れになる。一人一人が危機意識を持つことが急務だ」と警告している。

<メモ> 新型インフルエンザ 鳥から人へ感染する高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)ウイルスが突然変異し、人から人へ感染するウイルスになる危険性が指摘されている。厚生労働省は、世界的に大流行した場合、国内で最大2500万人が医療機関を受診、64万人が死亡して行政、医療などの社会機能がまひする可能性を指摘している。WHOによると、H5N1型の感染者334人のうち、61%に当たる205人が死亡している(11月5日現在)。

東京新聞

2007年
11月9日
「タミフルは大流行封じ込めの重要な薬」国連対策調整官

来日中の国連インフルエンザ対策上級調整官のデビッド・ナバロ氏(58)が9日、報道各社の取材に応じた。

 服用者の異常行動が社会問題化しているインフルエンザ治療薬「タミフル」について、ナバロ氏は「因果関係に言及するには検証材料が足りないが、早期封じ込めには重要な薬」と述べた。

 大流行が懸念される新型インフルエンザについては、「数か国で鳥インフルエンザの流行が続く限り、新型インフルエンザ大流行の危険性も続く」と警告。「日本を含めて多くの国が行動計画を整備したが、大流行が発生した時の経済的・社会的な影響を検討していない点が気になる」と指摘した。ナバロ氏は日本の国際的な役割に関し、「各国への財政・技術支援も手厚く、国際社会で引き続きリーダーシップを発揮してほしい」と述べた。

読売新聞

2007年
11月9日
民生人寿保険:「鳥インフルエンザ保険」を近く販売
中国初の民間資本により設立された生命保険会社、民生人寿保険公司が、「鳥インフルエンザ保険」を近く全国で販売する。加入後1年以内に、加入者が鳥インフルエンザに感染したと診断された場合は、掛け金100元で5万元、200元で10万元を保障するというもので、中国では初めての保険商品となる。8日付で中国新聞社が伝えた。

  「鳥インフルエンザ保険」を発売することについて民生人寿は、「保険商品の経済的保障および社会サービス機能を発揮して、中国をはじめ全世界規模で流行の恐れがある鳥インフルエンザに早期に対応するため」と説明した。

  中国保険監督管理委員会(CIRC、保監会)によると、中国では、新型肺炎(SARS)が猛威を振るった2003年には、国内の20社以上の保険会社がおよそ50商品のSARS保険を発売した。


中国情報局
2007年
11月7日
鳥インフルエンザ発生に備え、県が危機管理会議 /徳島

 渡り鳥が飛来する冬場の高病原性鳥インフルエンザの発生に備え、県は6日、危機管理会議を開き、予防策や現地対策本部内の役割分担など防疫体制を確認した。

 また、食品の偽装表示や賞味期限改ざん問題で、食品加工業者に文書で法令順守の徹底を呼び掛けることなどを決めた。

毎日新聞

2007年
11月6日
インドネシア、鳥インフル死者90人に
 インドネシア 保健省は5日、鳥インフルエンザによる同国内の死者が九十人に達したことを明らかにした。死者数は世界最多。ジャカルタ西部の女性(30)が死亡、鳥インフルエンザに感染していたことが分かった。(ジャカルタ支局)

日経新聞
2007年
11月5日
インドネシアで90人目、鳥インフルエンザ感染で女性死亡

インドネシア保健省は5日、ジャカルタ西郊のタンゲランに住む女性(30)が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染し、死亡したと明らかにした。

同国の感染死者は世界最多を更新し続けており、90人目。

 女性は鶏の死骸(しがい)に触れた形跡があるという。(ジャカルタ支局)

読売新聞

2007年
11月4日

まちかど:鳥インフル想定し防疫演習−−小城 /佐賀

鳥インフルエンザの防疫演習がこのほど小城市で行われ、養鶏関係者ら約200人が参加した。

 演習では、鳥インフルエンザの発生を想定し発生市町や現地対策本部ごとに、人員配置や作業内容などを確認した。また、防疫活動にあたる人への感染を防ぐために、防護服の着脱法も実演された。

 鳥インフルエンザは渡り鳥が感染源の可能性が高いとされ、今年1、2月には宮崎県と岡山県で発生している。

毎日新聞

2007年
11月3日
患者発生、即入院…新型インフルに備え感染症法改正へ

 人への感染力が強い「新型インフルエンザ」の大流行に備え、厚生労働省の感染症分科会は2日、感染症法や検疫法を改正することで合意した。

 感染症法で定められている従来の感染症分類とは別に、「新型インフルエンザ」の項目を新設、患者が発生した場合、すぐに入院措置が講じられるようにする。感染の可能性がある人の外出の自粛や健康状態の報告を各都道府県に国が要請できるよう定める。

 今月下旬の同分科会で最終決定し、来年の通常国会に改正案を提出する。

 検疫法の改正では、海外で流行し、感染した可能性が高い入国者が多数に上った場合に備え、感染したおそれはあるが発熱などの症状がない人については、医療機関以外にも滞在できるようにする。他と隔離した宿泊施設で、発症するかどうかを監視することが可能になる。都道府県や検疫所との連携を強化することなども法律で位置づける見通しだ。

読売新聞

2007年
11月3日
鳥インフル、強制入院可能に 厚労省が感染症法改正

新型インフルエンザへの変異が懸念される鳥インフルエンザ(H5N1型)について、厚生労働省は2日、感染症法を改正して「2類感染症」に規定する方針を決めた。感染者が出た場合、強制入院や就業制限など拡大防止策がとれる法的位置づけとなる。次期通常国会に提案する。

 H5N1型は国内では人への感染例がないため、通常は強制入院などの措置はとれない。同省は昨年6月から政令で2類に準じた扱いとしたが、来年6月に失効する予定だった。H5N1型は世界的に鳥から人への感染例が増えており、致死率も高い。

朝日新聞

2007年
11月2日

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「感染の恐れ」」も移動制限、新型インフルで厚労省検討
 厚生労働省は2日、新型インフルエンザが発生した場合の国内対策を強化するため、感染症法と検疫法を改正する方針を明らかにした。具体的には、患者や感染者だけでなく「感染した恐れがある人」に対する移動制限などを検討している。来年の通常国会に改正案を提出する。

 国は新型が発生した場合に取るべき対策を示した行動計画や指針を策定済みだが、感染した恐れがある人が多数出た場合の対応などについて、法的な裏付けのない分野で整備を進める。

 新型への変異が懸念され、感染症法で指定感染症に位置付けられている鳥インフルエンザ(H5N1型)は、来年6月に指定の期限が切れるため、法改正で2類感染症に分類。H5N1型以外のウイルスが新型になった場合に備えた規定を盛り込む考えが示された。

 感染した恐れがある人への対応については、入国時にしばらくとどまってもらう施設として、病院だけでなくホテルなども使えるようにしたり、外出の自粛や健康状態の報告などを要請する仕組みも検討する。

日経新聞

2007年
10月24日

新型インフルエンザ:ワクチン製造能力、大幅拡大…WHO

世界保健機関(WHO)は23日、新型インフルエンザの世界的な流行を抑えるワクチンの製造能力が、新技術の開発などにより大幅に拡大、2010年には世界人口の約7割に当たる45億人分を1年以内に供給できるようになるとの予測を発表した。

 グラクソ・スミスクライン、ノバルティスなど世界の製薬大手3社が、ワクチン製造に必要な抗原の投入量が従来より大幅に少ない新たな製造技術を開発したことや、業界全体で製造能力の増強が進んだためとしている。ただ、WHOの最終的な目標は世界人口と同じ67億人分を半年以内に供給する体制の構築。「技術開発は着実に進んでいるが、まだまだ十分とはいえない」(ワクチン担当部局)と一段の能力拡大を促している。

 新型用のワクチン製造は現在、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の変異を想定して計画。しかし、新型インフルエンザは別の型のウイルスから発生する可能性もあり、能力拡大だけでなくワクチン生産の柔軟性を高めることも課題だ。(共同)

毎日新聞

2007年
10月23日
新型インフルエンザの被害防げ 綾部で関係機関が初の訓練
 鳥インフルエンザが変異して人から人に感染する新型インフルエンザの発生を想定した合同実地訓練が23日、京都府綾部市青野町の綾部市立病院などで行われた。関係機関の連携を確認し、万一の事態に備えた。
 訓練は2004年から府内各地で実施。綾部市では初めて。主催の府中丹東保健所や同病院、市などから約40人が参加した。
 海外から帰国した女性会社員が発熱で同保健所に電話相談した、との想定。保健所側が症状などを聞き取ったあと、市立病院で、防護服姿の医師らが女性の診察や検査をした。新型インフルエンザの疑いが極めて濃厚と分かり、女性を箱型の医療器具「アイソレーター」で感染症指定病院に見立てた市保健福祉センターへ搬送した。
 同保健所の石倉秀紀保健室長は「不安がないよう、もっと丁寧に患者に説明する必要があるなど訓練から課題が出てきた。工夫を重ね、実際の発生時に備えたい」と話した。

京都新聞
2007年
10月23日
宮崎大研究グループが菌の鳥インフル抑制作用を発見

宮崎大農学部の前田昌調教授が、泥や河川、海水などにいる細菌「シュードモナス菌」に、弱毒性鳥インフルエンザウイルスの抑制作用があることを発見した。前田教授は「鳥インフルエンザの予防に役立つ成果を目指したい」と話している。鶏にシュードモナス菌を含む飼料を与えると、成長促進剤より成長が早くなることもわかった。

 前田教授の研究グループは2001年に、県内約100か所のわき水からシュードモナス菌の採取を始めた。今年4月、菌を培養した上澄み液を犬の腎臓の細胞と100万個のH3N8型の弱毒性鳥インフルエンザウイルスに混ぜて2日間観察したところ、腎臓細胞に変化は見られず、ウイルスの数は100個にまで減少した。菌を入れなかったケースでは、ウイルスの数は変わらず、腎臓細胞に穴が開いていた。前田教授は「菌がウイルス本体を覆うタンパク質の『外皮』を分解して感染力をなくした結果」と分析。「菌が、弱毒性鳥インフルエンザウイルス本体に有効に働いた」とした。今後、感染症を伴う実験にも対応できる設備が整った研究施設で、菌が強毒性鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏にも有効かどうかの実験を検討する。

 一方、05年11月と06年5月には、県畜産試験場川南支場で約5か月間ずつ、鶏のオスとメス25羽ずつを対象に▽シュードモナス菌入り▽成長促進剤を含む抗生物質入り▽4週目まで抗生物質入り▽シュードモナス菌、抗生物質とも入れず――の4種類の飼料を与える実験を実施。シュードモナス菌を入れた鶏の成長が最も良く、体重は抗生物質入りよりもオスで約2%、メスで約3%増えた。

 養鶏業者は、成長促進剤を含む抗生物質を使用しているが、前田教授によると、抗生物質がウイルスを抑制する細菌を減少させるため、使い過ぎると、鳥インフルエンザなどを引き起こしやすいと指摘している。前田教授は「薬剤を使わずにシュードモナス菌を鶏の飼料や水に加えたり、鶏舎の床にまくもみ殻などに含ませたりする方法を示せた」と話している。

読売新聞

2007年
10月21日
鳥インフルエンザ:感染予防、手順を確認 新型に備え訓練−−御坊 /和歌山
鳥インフルエンザや新型インフルエンザの発生に備えた訓練が20日、御坊市などで行われた。県日高振興局や御坊市、美浜、日高、由良、印南の各町など行政関係者ら約170人が参加した。
 参加者は、同振興局で鳥インフルエンザの国内発生状況や侵入ルートなどの説明を受けた後、感染予防演習を見学。縫いぐるみを使い、感染した鶏をかごから捕獲して袋に密封し、殺処分して搬送する手順を確認した。
 また、同市の国保日高総合病院や美浜町の独立行政法人国立病院機構和歌山病院では、鳥インフルエンザが人に感染したことや新型インフルエンザに感染した人を搬送する訓練なども行われた。【山中尚登】

毎日新聞
2007年
10月18日
鳥インフルから比内地鶏を守れ 大館、渡り鳥餌付け「禁」看板設置
 大館市が、ハクチョウの飛来地として知られる長木川の河川敷に、渡り鳥への餌付けを禁止する看板を設置した。秋田県内一の生産量を誇る比内地鶏が鳥インフルエンザに感染するのを防ぐ狙いだ。市に対応を働き掛けた生産農家な
どが歓迎する一方、地元の愛鳥家らからは「禁止は残念」との声が上がっている。 

 秋田県の自治体が鳥インフルエンザ感染防止を目的に、渡り鳥の餌付けを禁じるのは初めてで、東北でも珍しいという。看板は2カ所に立てられ、「渡り鳥に触れたりすると、鳥インフルエンザに感染する恐れがあります」などと注意文が書かれている。条例などがあるわけではなく、罰則などの強制力はな
い。

 餌付け禁止は、鳥インフルエンザ感染に渡り鳥が関与する可能性があることを受け、あきた北農協(大館市)が9月、市に呼び掛けを要請。市は「感染防
止を徹底するためには、市民が渡り鳥に触れたり、ふんを踏んだりしないようにする必要がある」(農林課)と判断した。

 長木川には20年来、冬場にハクチョウが飛来し、ここ数年は200―300羽が集まる。1000羽以上のカモ類も群れをなし、親子連れや愛鳥家たちがハクチョウを観察したり、パンくずなどの餌を与えたりしている。

 あきた北農協比内地鶏生産部会の阿部之義部会長は「万が一感染すれば、風評を含め大変な被害になる」と市の対応を喜ぶ。

 ハクチョウとの触れ合いを楽しみにしている市民も多いだけに、愛鳥家らには不満もある。市民団体「大館白鳥の会」の石田雅男会長は「農家の懸念にも
配慮する必要があり、今年は市に協力する。飛来数が減る可能性もあるので、観察していきたい」と話している。

河北新報
2007年
10月17日
鳥インフルエンザ発生に備え出水で防疫訓練

高病原性鳥インフルエンザの発生を想定した防疫訓練が16日、養鶏業が盛んで、国内最大のツル越冬地も抱える出水市で開かれた。

 鳥インフルエンザの流行期を前に、家畜伝染病予防法に基づく防疫方法を確認し、被害拡大の防止につなげようと県が企画した。これまではスライドなどを使った座学中心の室内訓練にとどめていたが、今年1月に宮崎県で確認されたのを受け本格的な訓練を行うことにした。

 5万羽の鶏を飼育する農場で約20羽が死んで、鳥インフルエンザと確認されたとの想定であり、同市の多目的広場と文化会館で開かれた訓練には、県内の市町村や養鶏団体の担当者ら約330人が参加。

 農家からの通報、検査の順に進み、殺処分では、白い防護服に着替えた参加者が、鶏を捕まえたり、処分した鶏を箱詰めしたりする作業に真剣な表情で取り組んでいた。

 県畜産課は「まずは予防が第一だが、発生時は初動防疫が大切。鳥に異常が起きたらすぐに届け出てほしい」と話している。

読売新聞
2007年
10月12日
ハクチョウ餌付け 今冬は従来通り実施酒田市と「愛する会」確認

酒田市の最上川スワンパークに飛来したハクチョウへの餌付けなどを行っている「酒田市白鳥を愛する会」(碇谷啓二会長)に対し、同市が「鳥インフルエンザに感染する恐れがある」として、観光客に餌付けをさせないよう要請した問題で、市と会は、今冬の餌付けを従来通り実施することを確認した。市観光物産課は、「時代に即した餌付けの方法を、シーズン中も含め継続して話し合っていく」としている。

 市と会は今月3日、この問題で今年7月に続き2回目の意見交換を行った。7月の協議の際に挙げられた課題を、「観光客による給餌場所と給餌方法の制限」「靴消毒槽の設置」など7項目にまとめ、それぞれの実施方法や実現可能性について今後も話し合いを続けることで合意した。

 意見交換に出席した同市の羽根田篤・観光物産課長は読売新聞の取材に対し、「これまでも『餌付けをやめるか続けるか』ではなく、その方法を巡って議論を重ねてきた。40年に及ぶ会の活動に敬意を払いつつ、感染するリスクを踏まえた野鳥とのかかわり方について模索していく」と説明した。

 また、会から出席した池田昭三副会長は、「多くの人から『今まで通りの餌付けを続けて』と激励されている。鳥インフルエンザに感染するとの根拠も不確かで、従来の餌付け方法を変える必要があるかどうか、疑問」と述べ、今まで通り餌付けを続けたいとの意向を改めて示すとともに、「消毒や手洗いなどの衛生面についても、よりよい解決策を話し合っていく必要がある」とも話した。

 会が管理するスワンパークのハクチョウ観察小屋は、例年通り11月1日にオープンする予定。

読売新聞

2007年
10月9日
鳥インフル感染経路解明 農水省、来年度からアジアで情報収集
 農林水産省は2008年度から、アジアでの鳥インフルエンザの感染拡大ルートの解明に乗り出す。野鳥の移動経路の解明や人の移動などと感染拡大の状況を照らし合わせ、発生時期の予測や感染予防に役立てる。各国と連携して感染拡大を防ぐための定期会合も開催。防疫体制についての情報交換や発生時の早期通報体制を整備する。
 鳥インフルエンザの感染は香港をはじめとして欧州やアフリカなどでも相次ぎ発生している。07年1月には宮崎県で鶏が鳥インフルエンザに感染。中国大陸からの渡り鳥がウイルスを運んだとみられており、感染の予防にはアジア各国での感染拡大ルートの解明が不可欠と判断した。
 農水省は国際獣疫事務局(OIE)を通じてアジア各国の気象データや渡り鳥の移動ルートの情報を収集して気象の変化と渡り鳥の移動の関係を分析。感染が確認された地域と移動ルートを照らして感染拡大の傾向を洗い出し、気象条件を予測することで、発生地域や時期を推定する。
 ロシアではシベリア鉄道沿いに感染が広がる傾向がみられることから、人の移動と感染拡大の関係も調査し、鳥インフルエンザ発生予測に役立てる。鳥インフルエンザウイルスの各国共通のデータベースも作成するよう提案する。感染ルートの解明やウイルスの広がり方の分析にいかす。

日本経済新聞朝刊
2007年
10月7日
鳥インフルエンザのヒト感染 アミノ酸の変異特定 東大など国際研究チーム
鳥インフルエンザウイルスが人間に感染しやすいような性質を獲得する際に不可欠とみられる変異を、河岡義裕・東京大教授らの国際研究チームが突き止めた。爆発的な流行を引き起こしかねない新型インフルエンザの出現予測に役立ちそうだ。5日付の米専門誌で発表した。
 チームは、ベトナムで04年にH5N1型鳥インフルエンザに感染した患者から、2種類のウイルスを採取して比較。気管上部で見付かった毒性の強いウイルスは、たんぱく質を構成する特定のアミノ酸がリシンだった。もう一方のウイルスで、同じ位置にあるグルタミン酸を人工的にリシンに変え、マウスに感染させた。その結果、毒性が強まり、さまざまな臓器で増殖しやすくなることがわかった。このウイルスを人間の気管支の上皮細胞に感染させると、鼻の中の温度に近い低温(33度)でも効率よく増えた。
 河岡教授は「鳥インフルエンザウイルスの特定のアミノ酸が変異すると、人の鼻やのどで増殖しやすくなることを示す結果だ。気管上部でウイルスが増殖すると、人同士で感染する恐れが大きくなる」と話している。鳥インフルエンザが流行した場合、この変異が起きているかどうかを調べれば、新型インフルエンザにつながるかを予測する1つの指標になるという。
【須田桃子】
毎日新聞
2007年
10月5日
人間への感染促す変異特定 鳥インフルで東大など

 鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が、人間に感染しやすい性質を獲得する際に不可欠とみられる新たな変異を、河岡義裕・東京大教授を中心とする日本とベトナムの国際チームが5日までに特定し、米専門誌に発表した。

 こうした変異が重なると、人間の世界で爆発的に流行する「新型インフルエンザ」の出現につながると懸念されている。河岡教授らは昨年、やはり人間への定着に重要な別の変異も見つけており、これらの変異を監視することで、新型出現の危機がどれだけ差し迫っているかの判断に役立つと期待される。
 チームは2004年にベトナムの1人の患者ののどと肺からそれぞれ採取した、2種類のH5N1型ウイルスを比較。のどの方のウイルスは、表面のタンパク質のアミノ酸が1カ所、グルタミン酸からリシンに変わっており、マウスに感染させると、のどや鼻など気道上部のさまざまな細胞で増殖しやすく、ほ乳類の一般的な体温(約37度)より低い約33度でも増えることが分かった。

 これは、ウイルスがせきやくしゃみで広がりやすい性質を獲得したことを示しており、人間での大流行に向けた重要なステップになるという。

 河岡教授は「大流行に至るにはさらに別の変異も必要だとみられるが、人間への感染が繰り返されるほど、変異の危険は高まる。ウイルスを慎重に監視していく必要がある」と話している。

                   ◇

 鳥インフルエンザウイルス(H5N1型) 鶏などの家禽(かきん)に高い致死率をもたらし、従来は鳥から人間への直接感染はないと考えられてきたが1997年に香港で18人が鳥から感染、うち6人が死亡した。2003年ごろからアジアの家禽に蔓延(まんえん)し、欧州、アフリカの鳥にも広がる一方、アジアを中心に鳥から人間への感染が続いている。世界保健機関(WHO)によると、10月2日現在、最多のインドネシアなど12カ国で329人が感染、うち201人(61%)が死亡した。

産経新聞

2007年
10月1日
鳥インフルの死者86人に インドネシア
 ンドネシア保健省は1日、ジャワ島西部バンテン州のの男性(21)が鳥インフルエンザに感染して死亡したと発表した。インドネシアの死者は世界で最も多く、86人となった。
 男性は9月18日ごろ発症、28日にジャカルタの病院で死亡した。
 インドネシアでは政府の予算不足などで鶏の処分が進んでおらず、感染に歯止めをかけるめどが立っていない。

産経新聞
2007年
10月1日

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鳥インフルの死者86人に=インドネシア
インドネシア保健省は1日、西ジャカルタの21歳の男性が鳥インフルエンザで死亡したことを明らかにした。これにより鳥インフルエンザによる同国の死者は86人、感染者総数は107人となった。保健省は死亡した男性の感染経路について調査している。

時事通信社 ジャカルタ
2007年
9月19日
中国での採取ウイルス追加=新型インフルエンザワクチン−厚労省
厚生労働省は19日、新型インフルエンザの流行初期に投与し、被害拡大を食い止める「プレパンデミックワクチン」の基となるH5N1型の高病原性鳥インフルエンザウイルスについて、新たに中国で採取されたウイルスを加えると発表した。
 ワクチンの基となるウイルスはこれで3種類となった。同省結核感染症課は「新型が発生したらどれが効くのか分からない。基となるウイルスの種類は多い方がいい」と話している。

時事通信社
2007年
9月18日
中国政府、広東省での鳥インフルエンザ発生を確認
中国政府は18日、H5N1型の鳥インフルエンザの発生を確認した。同国で鳥インフルエンザの感染が報告されたのは、5月以降4カ月ぶり。消費者に対しては、鶏肉は安全だと説明している。
 農業省は同日午後にウェブサイト (www.agri.gov.cn) で、香港にほど近い広東省広州市の番禺区で同病が発生し、アヒル3万6130羽を処分したと発表した。
 国家工商行政管理総局の代表は、北京で記者会見し「鳥インフルエンザが発生したすべての地域は生きた家畜の取引を中止し、生鮮市場を閉鎖しなければならない」と述べた。
 その上で「豚肉や鶏肉など、人間と密接な関係がある食品に関しては、市場に並ぶ製品の品質を保証するため監視を行っている」として、安全性を強調した。

ロイター 北京
2007年
9月18日
鳥インフル感染を確認 香港政府はアヒル輸入を禁止
新華社電によると、中国農業省は17日、広東省広州市で大量死したアヒルについて、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染していたことを確認したと発表した。既に36130羽のアヒルを処分、感染拡大は抑えたとしている。

 香港政府は同日、感染発生地から24キロ以内で飼育されているアヒルの肉や卵などの香港への輸入禁止の暫定措置を決めた。


 地元の住民はメディアの取材を受けることが禁じられているとされ、広東省からの食品輸入が多い香港では警戒感が強まっている。

 アヒルが大量死したのは広州市番禺区で、農業省などによると、5日から13日までに計約9800羽が死んでいるのが見つかった。

 地元政府は当初、死因は家畜などがかかる伝染病で、鳥インフルエンザの可能性はないと説明したが、香港紙は情報隠しの可能性があると指摘していた。
2007年
9月17日
広州市アヒル大量死 鳥インフル感染か

 中国農業省は17日までに、広東省広州市で起きたアヒルの大量死について、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染していた疑いがあると発表した。広東省からの食品輸入が多い香港では、警戒感が強まっている。

 アヒルの大量死は広州市番禺区で見つかった。地元政府は当初、死因は家畜などがかかる伝染病で、鳥インフルエンザの可能性はないと説明したが、香港紙は情報隠しの可能性があると指摘していた。地元住民はメディアの取材を受けることが禁じられているという。

 農業省によると、同区では5日から13日までに計約9800羽のアヒルが死んでいるのが見つかった。地元政府は感染拡大防止のため、計約3万2600羽を処分した。

産経新聞

2007年
9月6日
養鶏会社元会長ら4人処分=茨城県の鳥インフル隠しで−農水省
農水省は6日、茨城県内の自社養鶏場の鶏が鳥インフルエンザに感染したのを知りながら県への届け出を怠ったなどとして、家畜伝染病予防法違反の有罪判決が確定した養鶏会社「愛鶏園」(本社横浜市)の斎藤太洋元会長ら獣医師4人に対する業務停止処分を発表した。停止期間は判決内容に基づき、斎藤会長が3年、これ以外の元役員や元社員3人は1年〜2年6カ月とした。

時事通信
2007年
9月3日

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岡山県、鳥インフルに備え模擬訓練 130人が参加

岡山県は、今年1月に同県高梁市で起きた鳥インフルエンザ被害の実体験を元に、防疫対策シミュレーションを行った。蔓延(まんえん)防止には県境をまたいだ対応も必要となるため、隣県の兵庫、広島、鳥取各県の関係職員約10人も加え計約130人が参加した。

 演習は、県南西部の10万羽規模の養鶏場で感染が確認され、8日後、岡山市内の同規模の鶏舎でも続発した−との想定で行われた。

 高梁で実際に対応にあたった家畜保健衛生所員らが、詳細な連絡ルートや対応職員の必要人数、資材の必要数などをスライドで説明。同じ連絡内容が重なるミスを防ぐため伝達は決められたルートで行うことや、手順を細かく記したチラシを普段から用意しておくことなどを申し合わせた。

産経新聞

2007年
8月27日
鳥インフル死者 バリ島で2人目 感染拡大、観光に懸念
 【ジャカルタ=代慶達也】インドネシアの国際的観光地バリ島で鳥インフルエンザ感染が拡大し、テロに次ぐ新たな脅威に観光業界が頭を抱えている。12日に続き21日、同島で2人目の感染死者が出た。死亡したのは同島中部のタバナン県バトゥガインで鶏を販売していた28歳の女性で、バリ島当局は感染の集中するジャワ島からの鶏の移送を禁止する措置をとった。
 バリ観光協会は「感染区域は観光地の集中する南部から離れている」とするが、地元のホテルには「影響を懸念する問い合わせが増えている」という。バリ島は2002年と05年の爆弾テロ事件で外国人観光客が落ち込んだが、今年1−6月の外国人観光客は前年同期比35%増と回復しつつある。

日本経済新聞
2007年
8月23日
新種の病気が40年で39種 WHO「前例のないペース」

 【ジュネーブ=大内佐紀】世界保健機関(WHO)は23日、2007年の「世界健康報告」を発表、1967年以降、毎年1種類という前例のないペースで未知の病気が発生しており、1世代前には存在しなかった病気が少なくとも39種類見つかったことを明らかにした。

 同報告によれば、これらの新種の病気は、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)や鳥インフルエンザ、エボラ出血熱、エイズウイルス(HIV)など。

 また、同報告はグローバル化に伴い人やモノの移動が激増する中、世界各地で過去5年間、約1100件の伝染病の流行があったことも指摘した。

 既存の疾患が抗生物質への耐性を強める傾向もある。WHOは特に、既存の薬が効きにくいタイプの結核の流行を懸念している。

 さらに、過去半世紀で食物連鎖が大きく変化した上、グローバル化が進行しているため、安全ではない食物が国境を越えやすくなり、食べ物にからんだ病気が一層、増える可能性があるという。すでに、BSE(牛海綿状脳症)のような食に関した疾患が世界的な問題になっている。

 2006年に航空機を利用し、移動した人は世界で延べ21億人。WHOは「一つの場所で発生した伝染病が、ものの数時間で世界中に伝播(でんぱ)する恐れがある」と警告し、国際社会に伝染病予防に向けた協力体制を強化するよう求めている。
読売新聞

2007年
8月23日
鳥インフルの死者、189人に=03年以降で−WHO報告
 【ジュネーブ23日時事】世界保健機関(WHO)は23日発表した2007年版世界保健報告で、03年以降に各国から報告を受けた高病原性の鳥インフルエンザ・ウイルス(H5N1)による死者が今年6月6日時点で累計189人に上ったことを明らかにした。
 死者を含めた全体の感染件数は310件。最も鳥インフルエンザの被害が発生しているのはインドネシアで、05〜07年に99件の感染が報告され、死者は79人に上った。また、ベトナムでも感染件数が93件(03〜05年)、死者が42人となるなど、東南アジア地域で多くの被害が出ている。

時事通信
2007年
8月23日
鳥インフルで2人目の死者…バリ島
 【ジャカルタ=佐藤浅伸】インドネシア保健省は22日、バリ島南部に住む女性(28)が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して死亡したと発表した。
 バリ島で人への感染が確認されたのは、12日に死亡した主婦(29)に続いて2人目。被害拡大の懸念が広がっている。イスラム過激派による2度の爆弾テロ事件(2002年と05年)から立ち直り、観光客が戻り始めていただけに、島民の衝撃は大きい。

 今回感染死した女性は、タバナン県バトゥガイン・ブラバン村で鶏の販売をしていた。14日から高熱など肺炎に似た症状が続き、21日に死亡した。人への初感染が確認されたジュンブラナ県は島西部の遠隔地だったが、今回は最大都市デンパサールの北西約20キロで、タナ・ロット寺院など観光スポットにも近い。インドネシアの死者はこれで計84人、感染者は105人となり、いずれも世界最多を更新し続けている。
 バリ州政府は、初の感染死者となった主婦の自宅から1キロ以内の家禽(かきん)計6000羽以上を大量処分したほか、消毒作業などの対策を全島で実施。さらに島外からの家禽持ち込みを禁止するなど、被害の拡大阻止に全力を挙げている。
 ただ、島内各地で鳥インフルエンザウイルスに感染した家禽の死骸(しがい)が見つかっているほか、新たに感染が疑われる患者も出ており、どこまで封じ込められるかは不明だ。

読売新聞
2007年
8月23日
インドネシア、鳥インフル検体提供を再開

 インドネシア保健省は21日、鳥インフルエンザウイルスの検体を半年ぶりに提供したことを明らかにした。12日に国際的観光地バリ島で初の感染死者が出たため、観光への影響を考慮し、急きょ米国の保健機関に検体を提供した。検体提供問題では世界保健機関(WHO)がワクチン開発が遅れると批判していた。

【ジャカルタ=代慶達也】日経新聞

2007年
8月23日
GSK、インフルエンザの情報サイトを更新
 英系製薬グラクソ・スミスクライン(GSK、東京・渋谷、マーク・デュノワイエ社長)はインフルエンザの情報サイトを更新した。動物から人間に感染するなど新型のインフルエンザの流行がもたらす被害を抑えるために、企業に求められる対策を盛りこんだ。
 新型インフルエンザが世界的に流行した時の被害想定や企業が業務を続けるためのポイントをまとめた。企業がとるべき危機管理対策をチェックリストにして追加した。

日経産業新聞

2007年
8月22日
鳥インフルの検体提供再開
  【ジャカルタ=代慶達也】インドネシア保健省は21日、鳥インフルエンザウイルスの検体を半年ぶりに提供したことを明らかにした。12日に国際的観光地バリ島で初の感染死者が出たため、観光への影響を考慮し、急きょ米国の保健機関に検体を提供した。検体提供問題では世界保健機関(WHO)がワクチン開発が遅れると批判していた。

日経産業新聞

2007年
8月17日
渡り鳥を“水際監視” 鳥インフル 情報システム構築

 世界各地に被害をもたらしている鳥インフルエンザウイルスが、渡り鳥によって媒介される可能性が高いとして、環境省は来年度、国内の主要鳥獣保護区にガン・カモが飛来する状況をリアルタイムで伝える情報システムづくりに乗り出す。個体の血液検査なども行い、湖や湿原での“水際監視”で希少鳥類保護や養鶏業者へ注意を呼び掛けるのが目的だ。

 鳥インフルエンザは、鳥からブタなどの家畜を通じて、ヒトが感染した場合、極めて致死性が高い新型インフルエンザに変異するとされ、世界保健機関(WHO)が各国に警戒を呼び掛けている。

 国内では二〇〇四年に京都、山口の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」が見つかり大きな被害が出た。今年は一月に宮崎、岡山県の養鶏場でも同様にニワトリが大量死。熊本県では死んだクマタカから同様のウイルスが検出された。

 農林水産省が宮崎、岡山県で見つかった鳥インフルエンザウイルスと韓国、中国、モンゴルの養鶏場で死んだニワトリのウイルスを比較したところ、遺伝子レベルでほぼ同じ系統だったことが判明。国をまたがった感染ルートとして野生のカモなどの渡り鳥が媒介した可能性が高いとみられている。

 環境省は昨年春、埼玉県に飛来したオナガガモ、マガモに小型発信器を付け、人工衛星で追跡調査。オナガガモは北海道、樺太を経由してカムチャツカ半島、マガモはロシア、北朝鮮の国境付近に「渡り」を行っていることを解明した。

 国内には国指定鳥獣保護区として北海道・サロベツ、千葉県・谷津、愛知県・藤前干潟、石川県・片野鴨池など六十六カ所、都道府県指定の保護区も約三千八百カ所ある。

 同省では、冬の渡り鳥のガン、カモに重点を置き、主要飛来地に職員を派遣。非政府組織(NGO)などの協力も得て飛来数や飛来時期を十日周期に観測する。ウイルスの血液検査結果と合わせ同省のホームページで見ることができるようにする。システム構築事業費として約一千万円を〇八年度予算の概算要求に盛り込む。

 同省野生生物課は「鳥インフルエンザの感染経路は、飼料の運搬などいくつか想定されているが、渡り鳥による外国からの伝染も大きな要因として考えられる。国内に飛来した時期や数などがいち早く分かることで、希少種鳥類の感染防止や養鶏業者の対応に役立つのでは」と強調している。

東京新聞

2007年
8月14日
インドネシア バリ島で鳥インフル死者
 インドネシア保健省は13日、国際的観光地バリ島で鳥インフルエンザ感染により29歳の女性の死亡を確認したと発表した。同国では82人目の感染死者となるがバリ島では初めて。ほかにも疑いのある患者が出ている。バリ島で感染が拡大すれば、同国の観光業にも深刻な影響を及ぼしそうだ。

日本経済新聞
2007年
8月14日
鳥インフルで女性死亡 バリ島で初感染者
 【ジャカルタ=佐藤浅伸】インドネシア保健省は13日、バリ島在住の女性(29)が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して死亡したと発表した。
 世界的観光地のバリ島で、鳥インフルエンザウイルスの人への感染が確認されたのは初めて。同国の死者はこれで計82人、感染者は103人となり、いずれも世界最多を続けている。
 女性はバリ島西部ジュンブラナ地区の主婦で、8月8日、高熱や呼吸困難で地元の病院に入院、12日に死亡した。8月初めに自宅で飼っていた鶏の死骸(しがい)を素手で片づけたという。女性の娘(5)も3日、高熱を出した後に死亡しており、同ウイルスに感染していた可能性がある。近くに住む女児(2)も感染の疑いで入院中という。バリ島は日本人にも人気の高いリゾートで、年間約130万人の外国人が訪れる。

読売新聞
2007年
8月14日
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バリ島で初の感染死者 鳥インフルエンザ
インドネシア保健省は13日、バリ島西部に住む女性(29)が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して死亡したと発表した。観光地として知られるバリ島で鳥インフルエンザによる死者が出たのは初めてで、感染拡大への懸念が高まっている。 
 ジャカルタからの報道によると、居住地の近くで感染した鶏が見つかっており、女性の娘(5)も同様の症状で死亡しているという。同国の死者は計82人となり、世界最多を続けている。

シンガポール=藤本欣也 産経新聞
2007年
7月26日
インドの養鶏場で鳥インフル H5N1型を検出

 ロイター通信によると、インド政府当局者は26日、北東部マニプール州の養鶏場で大量死した鶏から鳥インフルエンザのH5N1型ウイルスが検出されたと明らかにした。人への感染は見つかっていないが、周辺半径5キロの鶏15万羽を処分する方針。 
 同国では西部マハラシュトラ州で昨年2月、鶏の鳥インフルエンザ感染が確認され、同年8月には制圧宣言が出されたが、今年の感染確認は初めて。東部に隣接するミャンマーやバングラデシュでは今年、家禽(かきん)への鳥インフルエンザ感染が確認されている。(共同)

産経新聞

2007年
7月25日

鳥インフルエンザーエジプトにおける状況
エジプト保健・人口省は、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染の新たなヒト症例を発表した。患者はDamietta行政地区の25歳女性である。患者の感染はエジプト中央公衆衛生研究所およびWHOのH5リファレンス実験施設であるアメリカ海軍医学研究ユニット3(NAMRU-3)によって確認された。女性は7月20日に発症し、その翌日入院した。

 女性は治療を受けており状態は安定している。女性の感染源に関する調査によって、発症の前の週に弱ったあるいは死んだ家禽への接触が示唆されている。エジプトでこれまでに確認された38例のうち、15例が死亡している。

WHO
2007年
7月10日

ドイツ産ひな輸入停止 鳥インフルエンザ発生で

 農水省は9日、ドイツで鳥インフルエンザが発生したため、ニワトリのひななど家禽(かきん)類の輸入を停止すると発表した。
 ドイツからは昨年、ニワトリのひな約11万4000羽が日本に輸入されており、輸入量はフランス、英国に次いで3位。ドイツでは昨年4月にも鳥インフルエンザが発生し、約4カ月間、日本へのひなの輸出が停止された。同省は「生産者は昨年の経験を踏まえ、他国のひなを増やしてやりくりできるため、影響は少ないだろう」とみている。

産経新聞

2007年
7月5日

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鳥インフル感染の白鳥発見=仏
 【パリ5日時事】仏農業・漁業省は5日、ドイツとの国境に近い北東部モーゼル県の村アスノンクールで高病原性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染した野生の白鳥3羽の死体が発見されたと発表した。フランスで鳥インフルエンザ感染が確認されたのは今年に入って初めて。
 これを受けて、同省は付近の養鶏場で隔離措置を取るとともに、鳥インフルエンザの警戒レベルを引き上げ、全国で防疫態勢を強化した。


時事通信
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